ジョエル・エンビード

マクシー「激しいディフェンスを続ければ勝機が訪れることは分かっていた」

セブンティシクサーズは、現地4月17日に行われたネッツとのプレーオフ、ファーストラウンド第2戦に96-84で勝利し、シリーズを2勝0敗としている。

この試合、シクサーズにとって最大の勝因はわずか84失点に抑え込んだ堅守にあり、センターのジョエル・エンビードは19リバウンド3ブロックと守護神としてゴール下を制圧した。一方でオフェンス面ではフィールドゴール11本中6本成功の20得点と、レギュラーシーズンで平均30得点以上をマークした彼としては少なかった。しかし、ネッツの徹底マークに遭う中で挙げた7アシストが示すように、相手を引きつけてオープンの味方にパスを送るなど、攻撃の起点として見事な活躍だった。

守備とチャンスメークで大暴れだったエンビードは「多くの人は俺のことを得点を取るのが好きだと思っている。それは真実ではない。俺は勝つことを楽しんでいるんだ」と言う。また、前半は劣勢となるも、「俺たちはベストのバスケットボールをしていなかった。ただ、後半は何がうまくいくのか理解し、それを繰り返したんだ」と、52-35と圧倒した後半のプレー振り返った。

ゲームハイの33得点を挙げたタイリース・マクシーは、オフェンスが低調だったとしても守備で我慢することでチャンスが来ると信じていたという「オフェンスがあんなに悪かったのに前半は5点のリードを許すだけで済んだ。だから、オフェンスをディフェンスの質と同じにして、引き続き激しいディフェンスを続けていれば勝機が訪れることは分かっていた」

一方、敗れたネッツのジャック・ボーンヘッドコーチは、失速したオフェンスについてシュートセレクション自体は悪くなかったと考えている。「我々はオープンでシュートを打てていて、シクサーズはゾーンを仕掛けた。それでも十分にシュートを打てていたが、ボールがネットを通過しなかったんだ」

シリーズ最初の2戦はシクサーズの充実ぶりが目立ったが、舞台はこれからネッツのホームへと移動する。果たして、ネッツの巻き返しとなるか、渡邊雄太の出番とともに楽しみだ。