速い展開を仕掛けたい滋賀と、インサイドアタックと長距離砲を軸にしたい琉球

Bリーグ

島根スサノオマジック(42勝9敗/西1位)vs大阪エヴェッサ(23勝28敗/西5位)
前節の島根は琉球ゴールデンキングスとの西地区頂上対決に敗れ、ゲーム差を縮められた。ニカ・ウィリアムスの欠場も響き、終始主導権を握られる展開となったため、今節から仕切り直していきたいところ。3月に行われた前回の対戦ではロースコアで勝利したが、3ポイントシュートを確率良く決められたので、警戒が必要だ。今節もウィリアムスの欠場が見込まれるため、日本人ビッグマンの谷口大智にかかる期待は大きい。

前節は合田怜、カイル・ハント、ショーン・オマラの欠場が響き、広島ドラゴンフライズに大敗した大阪。今節もオマラの出場は不透明だが、合田とハントは欠場が見込まれるので、チーム力が問われる一戦となる。ディージェイ・ニュービル頼みにならず、全員で得点に絡んでいくことを期待したい。攻守の切り替えが早い島根に対して、どのような守り方で対応するかがポイントとなる。大阪のボールの奪い方や失い方に注目だ。

滋賀レイクス(13勝38敗/西8位)vs琉球ゴールデンキングス(40勝11敗/西2位)
前節の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦は不戦勝となった滋賀。連勝で勢いに乗っている中での急な試合中止が今後吉と出るか凶と出るか。11月に行われた琉球戦は落としているが、クロスゲームとなっていただけに今節も期待できるだろう。簡単にオフェンスリバウンドを与えないためにも、インサイドでの奮闘は不可欠となる。ここのところ好調なテーブス海を中心に速い展開を作り、琉球の強固なディフェンスを翻弄できるかが鍵。

前節の琉球は島根に完勝し2ゲーム差まで縮め、地区優勝に向けて弾みをつけた。島根の起点となる選手を抑えられたのは好材料で、今節も起点となるテーブスや外国籍選手をどこまで自由にプレーさせないかが鍵となる。特に、トランジションを好む滋賀のペースに付き合わないためにも、ボールマンに対するプレッシャーはハードにしたいところ。オフェンス面では積極的にインサイドアタックを仕掛けた上で、展開を作れるか注目だ。

茨城ロボッツ(18勝33敗/東6位)vs仙台89ERS(17勝34敗/東7位)
前節は群馬クレインサンダーズとのハイスコアリングゲームに惜敗とした茨城。しかし、キャリアハイの中村功平を筆頭に、チーム全体の3ポイントシュート成功率が44.0%と高確率だった。オフェンス面での良さが出てフリースローも31本獲得しており、フリースローの失点割合が高い仙台相手にも同様の展開に持ち込むことができれば優位に進められるだろう。3月の対戦時は、相手のセカンドチャンスから15点を許したため、リバウンドの奮闘もポイント。特に、仙台のビッグラインナップ時には全員でリバウンドに絡んでいきたい。

前節の仙台は、宇都宮ブレックス相手に猛烈な追い上げを見せたが捕えきれず惜敗した。試合の中盤にオフェンスが停滞する時間帯があったため、今節は40分間通じてリズム良く戦いたいところ。ラショーン・トーマスは3月中旬の復帰後から、エースとしてチームを牽引。今節も活躍が見込まれるが、機動力のあるチェーハレス・タプスコットとのマッチアップが予想されるので、ファウルトラブルには注意が必要だ。まずは全員でエナジー高いディフェンスを遂行し、主導権を握りたい。

群馬クレインサンダーズ(25勝26敗/東5位)vs宇都宮ブレックス(25勝26敗/東3位)
前節に茨城との接戦を制して、苦しかった5連敗を脱出した群馬。トレイ・ジョーンズの34得点などオフェンス面での好調も大きかったが、勝負どころでのディフェンスの奮闘が勝因となった。今節もディフェンスやリバウンドなど、ベースの部分をどれだけやり切れるかが鍵となってくる。3月の対戦では宇都宮に大敗を喫しているだけに、リベンジを果たせるか。今節に柿落としを迎えるOPEN HOUSE ARENA OTAで新しい歴史を作るべく、勝利で門出を祝いたい。

前節の宇都宮は仙台に勝利したものの、終盤に追い上げられる展開となったため、今節はクロージングを意識して臨みたい。引き続きジョシュ・スコットの欠場が見込まれるので、チーム全体でのステップアップが望まれる。チームディフェンスで群馬の起点となる並里成とジョーンズを抑えられるかに注目。前節は比江島慎が好調で得点もプレーメークも担っていたが、他の選手の積極的なアタックにも期待したい。東地区3位争いのためにも、負けられない連戦となる。

千葉ジェッツ(45勝6敗/東1位)vsレバンガ北海道(16勝35敗/東8位)
前節はヴィック・ローが欠場となったものの、秋田ノーザンハピネッツ相手に付け入る隙を与えずに完勝した千葉J。ベンチメンバーの得点は伸びなかったが、全員がそれぞれの役割を全うして高いチーム力を示した。3月の対戦時には北海道にオフェンスリバウンドを20本も許したため、対策が必要になる。特に、4月に入り得点とリバウンドを量産しているショーン・ロングには警戒して臨みたい。

前節はアルバルク東京にリードを築きながらも、逆転負けを喫した北海道。ブロック・モータムの欠場が続き、今節の出場も不透明ではあるが、強力なビッグマンを擁するA東京ですら手を焼いていたロングの活躍に今節も期待したい。さらに、ロングと抜群の相性を誇る寺園脩斗も得点とアシストでチームを牽引しており、2人のピック&ロールが千葉Jのディフェンスをどれだけ破れるか注目だ。千葉Jとは昨シーズン1勝3敗で、今シーズンも2敗と大きく負け越しているが、それぞれが持ち味を出して一矢報いたいところ。

三遠ネオフェニックス(19勝32敗/中6位)vs横浜ビー・コルセアーズ(30勝21敗/中2位)
前節の三遠は、新潟アルビレックスBBに高確率でフィールドゴールを許し、大量失点で敗れた。特にペイント内での失点が多かったため、今節もペイントでの得点割合が高い横浜BC相手に同じ轍は踏まないようにしたい。金丸晃輔や細川一輝の3ポイントシュートの試投数を増やして、主導権を握りたいところ。リバウンド力のある横浜BCに対して、チーム全員で取りに行く姿勢を見せてどれだけ肉薄できるかも注目だ。

キング開が復帰して上り調子に見えた横浜BCだったが、前節は富山グラウジーズに逆転負けを喫した。チャールズ・ジャクソンのファウルアウトが影響したため、今節もインサイド陣のファウルマネジメントがポイントに。平均19.7得点を挙げていた河村勇輝の得点を補う必要がある中、富山戦で須藤昂矢がキャリアハイとなる26得点の活躍を見せたのは好材料だった。須藤に限らずバックコート陣の得点は不可欠となる。今節も日本人選手の活躍には期待したい。