グレッグ・ポポビッチ

写真=Getty Images

スパーズ8年目のミルズは指揮官を称賛

12月11日、スパーズがホームでサンズに111-86で勝利し、指揮官グレッグ・ポポビッチの通算勝利数(1211)が、レイカーズとヒートを指揮して通算5回の優勝を成し遂げたパット・ライリーの1210勝を抜き、歴代単独4位に浮上した。

今シーズンでスパーズを率いて23シーズン目になるポポビッチは、1球団での通算勝利数NBA記録を更新し続けている。1996-97シーズン途中にスパーズのヘッドコーチに就任したポポビッチは、デビッド・ロビンソンとティム・ダンカンが中心のチーム、ダンカン、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリが中心のチーム、ダンカン、パーカー、ジノビリ、カワイ・レナードを軸とするチームを率い、5回の優勝(1999,、2003、 2005、2007、 2014)を成し遂げている。

今シーズンは、レナードとダニー・グリーンをオフにラプターズにトレードし、デマー・デローザンを獲得して新チーム作りに着手した。シーズン序盤から産みの苦しみを味わっているが、サンズ戦の勝利により、勝率5割復帰(14勝14敗)を果たしている。

スパーズ8年目のパティ・ミルズは、ポポビッチに対する尊敬の念を、サンズ戦後に語った。

「選手のことを気にかけてくれるし、選手の成長を考えてくれる偉大な指導者。彼は、チームのベストの力を引き出そうとする。このロッカールームにいられることもだし、彼に指導してもらえるのは光栄なこと。それはチーム全員が感じていることだね。だからこそ、ポップが要求することを、可能な限りベストな形でやろうとしているんだ。自分たちは、お互いを信頼し合っている。それにポップを信頼している。チームのシステムを信じている。少しずつ、形になってきているよ」

「自分は、チームの全員を代表して話しているだけ。通算勝利数で歴代4位なんて、すごい記録だよ。昔を振り返ったら、今の状態、それに彼に指導してもらえていることが現実かどうか、頬をつねって確認したくなるくらいさ」

当のポポビッチは、記録について教えられても、「良い夜を」とだけメディアに語り、その場を後にした。どれだけの偉業を達成しても、ポポビッチは、普段のスタイルを崩さなかった。