第2クォーターにはブロックから味方のファストブレイクをアシスト
現地4月9日、渡邊雄太の所属するネッツはシクサーズと対戦。両チームとも主力を温存する中、キャム・トーマスが46得点と大暴れを見せるも、終始シクサーズの得点を止めきれず105-134と大敗した。
ネッツに加入後初の先発に起用された渡邊は、開始2分半にデイロン・シャープのキックアウトを受けて最初の3ポイントシュートに成功する。しかし、チーム全体でターンオーバーが多発したことで波に乗り切れず2分間で0-10のランを受けてビハインドを背負ってしまう。渡邊も悪い流れを断ち切ろうとシュートを狙うも決め切ることができず、21-36で第1クォーターを終える。
14点差で迎えた第2クォーター残り5分47秒、再び渡邊がコートへ。ドライブからリングにアタックする積極性を見せるが得点を挙げることができない。それでもクォーター終盤には、ダニュエル・ハウス Jr.のシュートをブロックしてボールを奪い、そのままデイビッド・デュークJr.の速攻をアシスト。渡邊が持ち味とする堅い守りから得点に繋げる好プレーを見せて、8点差で試合を折り返した。
第3クォーターも続けて出場した渡邊は、開始2分半にパティ・ミルズのキックアウトから2本目となる3ポイントシュートに成功する。また、ゴール下でのリバウンド争いで粘りを見せると、そのままトランジションに走ってシクサーズのファウルを誘発し、フリースローからも得点を稼いでいく。これまでと同様に好守を見せる中、残り2分半にはレイアップを狙うフルカン・コルクマズをブロックしてトランジションオフェンスに切り替え、デュークJr.のミスショットを拾ってセカンドチャンスポイントに繋げる。こうした渡邊の活躍やトーマスの連続得点でシクサーズに対抗し、このクォーターを39-39と点を取り合って最終クォーターへ突入した。
第４クォーターに入ると、ネッツは一時6点差まで詰め寄るもシクサーズの得点を止めることができず、逆転まで至らない。このクォーターでもプレータイムを得た渡邊は、ディフェンスリバウンドで貢献するもシュートチャンスがなく、無得点のまま残り5分21秒にベンチへ退いた。その後のネッツは、シクサーズのペイントアタックに苦しみビハインドをさらに広げられ、29点差で敗れた。
渡邊は、ネッツ加入後初の先発出場を務め、加入後最長となる33分のプレータイムを獲得。3ポイントシュート2本を含む9得点7リバウンド1アシスト2ブロックをマークした。両チームとも主力を温存するゲームとなったが、得意のディフェンスや3ポイントシュートはもちろん、平均を大きく上回るリバウンドでも存在感を見せた。この試合でレギュラーシーズンを終えたネッツは東カンファレンス6位となり、今週末から開催されるプレーオフ1回戦でシクサーズと対戦する。
