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負けが先行するが守備の形はできており、あとは勝つだけ

今シーズンのブルズは、ドゥエイン・ウェイド、ラジョン・ロンドといった優勝経験のあるフリーエージェントを獲得し、ジミー・バトラーを中心とするチームに舵を切った。

開幕から現在まで昨シーズンの優勝チームであるキャバリアーズ、西の強豪スパーズからも勝利を奪ったが、レギュラーシーズン28試合を終えて14勝14敗と波に乗れていない。

12月16日に本拠地のユナイテッド・センターで格下のバックスに69-95で大敗した試合中、ブルズファンがチームにブーイングを浴びせる場面が見られた。この行為を誰よりも残念がったのはウェイドだ。『CSNChicago.com』が、ウェイドのコメントを伝えている。

「自分は正直な人間だから言わせてもらうけど、ブーイングは非常に残念だ。僕たちは問題解決のため努力している。今シーズンはキャブズとスパーズにホームで勝っているじゃないか。確かにミルウォーキーにはやられたけれど、ブーイングに相応しい出来だったとは思わない。僕たちはトライしているのだから」

「ファンの皆には、もっと辛抱強く応援して欲しい。前にも話したとおり、今日優勝が決まるわけではないし、明日優勝が決まるわけでもない。チームには、踏んでいかないといけない過程があって、その先に到達したいレベルがある。それを全員が理解しないといけない」

ブルズが現在の戦績以上のチームであることはスタッツが証明している。1試合の平均失点はリーグ5位の99.6得点と、守備はトップクラス。問題はチーム全体のシュートタッチが悪く、フィールドゴール成功率は21位の38.1%にとどまっていることだ。

ただ、チーム内に浸透させるのが難しいとされる守備の形ができている分、リズムに乗っていければ現状打破は時間の問題、と見ることもできる。ウェイドの言葉を信じ、ブルズファンには今しばらく我慢してもらうしかなさそうだ。

積み上げなければいけない『守備』の形はできている。あとはシュートタッチが戻れば、成績も上向くはずだ。