ジョエル・エンビード

バックスとの直接対決に敗れ、3位でのプレーオフ進出が濃厚に

セブンティシクサーズは、現地2日に行われたバックスとの上位対決に104-117で敗れた。その結果、東カンファレンス1位のバックスとは5ゲーム差に広がってしまった。2位のセルティックスとは現地5日に直接対決を残しているが、これで3ゲーム差となり、レギュラーシーズンが残り4試合であることを加味すると、2位以上への浮上は絶望的と言える。

大黒柱のジョエル・エンビードは、痛みを抱えているふくらはぎについて「日々、良くなっている。それが鍵なんだ」とコンディションが上向きになっていることを強調するとともに、今後の展望をこのように語った。「ここ数試合、僕はアグレッシブにプレーできていなかった。今夜は少しできたけど、3ポイントシュートなど多くのシュートを外してしまった。だから、自分の得意なプレーに立ち戻らないといけない。チームとしても一つにまとまって問題を解決していくことだ」

そして今シーズン、ここまで平均20.0得点以上を挙げ、名実ともにチームの中心選手となったタイリース・マクシーは、プレーの精度を高めることに集中している。「毎晩、自分たちがどのようにプレーするべきかを見つけだしていくだけだ。大半の部分で、僕たちはこれができている。もし、相手がスイッチディフェンス、ドロップで守ってきたらどうするべきか分かっている。そして、プレーオフのローテーションなど、いつもと違うことについても考えている。すべてがスムーズに行っていると思う」

また、バックスとの敗戦についても気持ちを切り替えるだけと強調した。「正しい方向に進めるように歩んでいくだけ。バックス戦はもう終わったことで、僕たちはそこから前進しないといけない。数日後にはボストンでの戦いが待っている」

カンファレンス2位以上が厳しくなったことで、プレーオフのセミファイナル以降はホームコートアドバンテージがなくなる可能性が高まったのは少なくない痛手だ。しかし、シクサーズにとって順位よりも大事なのは、チームがいかに万全の状態でプレーオフに臨むことができるか。これについては順調なステップを踏めていると言える。