琉球は千葉Jに天皇杯のリベンジを果たせるか!?
群馬クレインサンダーズ(24勝21敗/東3位)vs島根スサノオマジック(38勝7敗/西1位)
前節、秋田ノーザンハピネッツとの第2戦に勝利して連敗をストップさせた群馬。マイケル・パーカー、ケーレブ・ターズースキー、ジャスティン・キーナンのインサイド陣がそれぞれ2桁リバウンドを挙げて奮闘した。今節もそれぞれが集中力を40分間持続させ、群馬らしいバスケを展開することに期待したい。そして、島根のトランジションの芽を摘めるかが勝負の鍵となりそうだ。次回のホーム戦から新アリーナでの開催となるため、最後の太田市運動公園市民体育館で有終の美を飾りたいところだ。
前節の島根は京都ハンナリーズに序盤からリードを許す展開ながらも勝負どころで力を発揮し、逆転勝利を挙げて連勝記録を15まで伸ばした。群馬も島根同様に速い展開を好むため、真っ向勝負で力を示したいところ。前節2試合とも40%を超えた武器である3ポイントシュートをいかに自分たちのタイミングで打てるかが鍵となる。試投数は多くないものの高確率で成功させる日本人ウイング陣にも注目だ。今節もペリン・ビュフォードを起点に切り崩して良い展開を作っていきたい。
千葉ジェッツ(40勝5敗/東1位)vs琉球ゴールデンキングス(36勝9敗/西2位)
前節、新潟アルビレックスBBに連勝してB1チャンピオンシップ進出一番乗りを決めた千葉J。第2戦でインサイドの要であるジョン・ムーニーが欠場となる緊急事態となったが、ヴィック・ローがカバーし快勝した。しかし、新潟に22本のオフェンスリバウンドを獲得されたため、琉球にも同様にやられると致命傷になりかねない。どこからでも得点できるオフェンスと誰が出ても強度が落ちないディフェンスを武器に、今節も優位に進めていきたい。
前節の仙台89ERS戦は両日接戦となったものの、終盤に勝負強さを発揮して連勝した琉球。第2戦でジャック・クーリーが出場停止となってがジョシュ・ダンカンが得点で、アレン・ダーラムがリバウンドを補ったように、今節もチーム力で千葉Jを上回っていきたい。千葉Jの強固なディフェンスを前に不用意なターンオーバーをいかに犯さないかも勝負のポイントとなるため、ガード陣のプレーメークには注目だ。3週間前に敗れた天皇杯決勝のリベンジを果たす時が早くも訪れた。
三遠ネオフェニックス(18勝27敗/中5位)vs富山グラウジーズ(8勝37敗/中7位)
前節の宇都宮ブレックスとの第2戦でロースコアゲームを制し、連敗を脱出した三遠。終盤に追い上げられながらもサーディ・ラベナのスティールからの得点などビッグプレーが飛び出し、今後の追い風となる勝利を挙げた。ここのところベンチポイントが伸び悩んでいるため、今節はセカンドユニットの得点にも期待したい。富山の強力な外国籍選手に簡単にアドバンテージを取られないよう、ディフェンスで我慢できるかが勝負のポイントとなるだろう。
前節は2試合とも前半で競った展開になりながらも後半に踏ん張りが効かずに連敗となった富山。これで降格圏に沈んでしまったため、いち早く勝ち星を挙げたいところ。マイルズ・ヘソンとノヴァー・ガドソンは強烈な個の力があるものの、2人だけではすべての場面を打開できるわけではないため、日本人選手の奮闘が勝負の鍵となる。前節2試合とも20分以上出場した小野龍猛と野﨑由之の活躍に期待したいところ。1月に行われた前回の対戦では100点ゲームで敗戦となっているため、ディフェンスの意識が重要となる。
シーホース三河(18勝27敗/中6位)vsアルバルク東京(35勝10敗/東2位)
前節の三河は大阪エヴェッサに第1戦で完敗したものの、第2戦でカムバックし1勝をもぎ取った。アシスト数こそ少なかったが、個々が機能するオフェンスを展開した。ただし、シェーファー・アヴィ幸樹が開始間も無く負傷退場となっているだけにケガの程度が心配される。替えがが効かないシェーファーの欠場が見込まれるため、チーム全員で勝利をつかむ意識を持って臨みたい。まずはオフェンスリバウンドを取られないことを意識し、A東京のペースに飲み込まれないよう警戒したい。
前節はライアン・ロシターの欠場も響き、レバンガ北海道に1敗を喫したA東京。ホーム連勝記録は途絶えたが、ここからまた仕切り直していきたいところ。第1戦では持ち前の強固なディフェンスで、フィールドゴール成功率を抑えていたため、今節もまずはディフェンスで自分たちの流れを持っていきたい。仮にロシターの欠場が続くようであれば、ジャスティン・コブスを起用した際にインサイドが手薄になるため、日本人選手の奮闘が不可欠となる。
大阪エヴェッサ(20勝25敗/西6位)vs川崎ブレイブサンダース(29勝16敗/中1位)
前節は三河を相手に明暗がくっきり分かれた2試合となり1勝1敗で星を分けた大阪。勝利した第1戦では4人が2桁得点とバランス良く得点したため、今節も的を絞らせないオフェンスを展開したい。特にディージェイ・ニュービルからパスを受け取った選手が着実に得点を積み重ねていけるか注目だ。川崎のビッグラインナップに対抗するためには、インサイド陣の奮起はもちろん、ウイング選手のディフェンスも勝敗を左右するだろう。4月前半は上位チームとの対戦が続くため、良い流れで4月をスタートさせたい。
前節2試合とも茨城ロボッツに肉薄される展開となりながらも最終的には力を示して連勝した川崎。5連勝と波に乗っており、地区首位を死守している。ケガが心配されたジョーダン・ヒースもわずか1試合のみの欠場で復帰し、前節から本来の動きを見せていた。大阪は3ポイントシュートをしっかり守ってくる傾向にあるため、いかに自分たちのタイミングで打てるかがポイントになる。インサイドをしっかり固めるディフェンスで大阪に付け入る隙を与えないようにしたい。
新潟アルビレックスBB(6勝39敗/中8位)vsレバンガ北海道(13勝32敗/東8位)
前節は千葉J相手に序盤からリードを許し、最後まで追い上げることができずに連敗となった新潟。第2戦ではコフィ・コーバーンがゴール下を支配し30得点19リバウンドと大暴れしたものの、チームのディフェンスが噛み合わずに大量失点となった。今節もオフェンスが良い北海道が相手なだけにどれだけ我慢のディフェンスができるかが勝負の鍵となる。コンディションの影響か、ここのところ出場時間が伸びていなかった杉本天昇が約2カ月ぶりに20分を超えてプレー。古巣相手の爆発に期待だ。
前節、A東京との第2戦にロースコアゲームで勝利した北海道。得意の3ポイントシュート攻勢&ファストブレイクでの勝利ではなく、我慢のローペースで上位チームから勝てたのは大きな収穫となっただろう。強力なコーバーンに対抗するためにもショーン・ロングとサムソン・フローリングのディフェンスでの頑張りはマストとなるが、取られても取り返す展開になっても十分に勝機は見いだせる。同地区の仙台と茨城とは2ゲーム差となっているため、ここから追い上げていきたいところだ。