アルバルク東京

30得点のサイズを筆頭にA東京がインサイドを支配

アルバルク東京vs秋田ノーザンハピネッツの水曜ナイトゲーム。A東京はジャスティン・コブス前節に復帰したが、小酒部泰暉が負傷欠場となった。

A東京はセバスチャン・サイズとアレックス・カーク、秋田はスティーブ・ザックが中心となり、それぞれペイント内で得点を重ねたが、互いに強度の高いディフェンスを攻略できずロースコアの展開に。ともにアウトサイドシュートになかなか当たりが来なかったが、秋田の0本に対し、安藤周人が1本を成功させたA東京が16-13で第1クォーターを終えた。

その後、インサイドでアドバンテージを持つA東京はサイズやライアン・ロシターのオフェンスリバウンドをセカンドチャンスに繋げたことでリードを拡大。開始約3分にはポストプレーを警戒する相手の隙を突き、安藤がドライブを決めて9点差にした。

強みである3ポイントシュートに当たりが来ず波に乗れなかった秋田だったが、川嶋勇人がチーム1本目の3ポイントシュートを沈めると、スタントン・キッドも続いて反撃。外に当たりが来たことでオフェンスが活性化し、合わせのプレーも出始めてビハインドを縮めた。

それでも、A東京はスティールから速攻を成功させるなど、ターンオーバーを確実に得点に繋げていく。また第2クォーター開始5分半でザック・バランスキーが個人3つ目のファウルを犯しベンチに退いたが、代わりに入った吉井裕鷹がザックのゴール下をブロックし、それを再び速攻に繋げるビッグプレーが飛び出した。さらに秋田のゾーンに対して、藤永佳昭がしっかり3ポイントシュートを沈めるなど、得点効率で上回ったA東京が39-30で前半を終えた。

後半に入っても、サイズのブロックショット、川島のスティール、中山のオフェンスファウル誘発と、互いにディフェンスが目立つ展開が続く。それでもインサイドのアドバンテージを強調したA東京が徐々に試合を支配していく。前半ですでに13得点を挙げていたサイズはポストプレーから連続得点を挙げると、3ポイントシュートも決めるアンストッパブル状態となり、このクォーターだけで13得点の荒稼ぎを見せる。サイズにマークが寄ればアレックス・カークも豪快なダンクをかますなど、完全にインサイドの攻防を制した。

一方の秋田はインサイドへのパスの精度を欠き、ターンオーバーを連発して得点が伸び悩む。さらにA東京の強度の高いディフェンスの前にボールが動かず、生命線の3ポイントシュートは5本打って成功ナシと精彩を欠いた。さらに1点でも点差を縮めたい状況で、フリースローを2本とも落としてしまうなど最後までリズムに乗れなかった。

こうして、25-13のビッグクォーターを作り、22点をリードして最終クォーターを迎えたA東京が危なげない試合運びで逃げ切り、最終スコア83-52で勝利。ホームでの連勝を17に伸ばし、リーグ記録に並んだ。

A東京はサイズがフィールドゴール13本中9本を成功させ、約24分半のプレータイムながらシーズンハイの30得点を記録した。サイズは「フィールドゴール成功率も高かったので効率の良いプレーができたと思います。その中でもフリースローを11本すべて決められたことが大きかったです。アグレッシブにアタックしたことでファウルを誘発できたので、この11本のフリースローが30得点に繋がったと思います。良いゲームができました」と試合を振り返った。

また、リーグ記録に並んだように、ホームで連勝が続いている理由については、当然のようにファンの存在を挙げた。「ファンの皆さんの前でエキサイティングなプレーをし、楽しんでもらう。そして、強いアルバルク東京をお見せすることでファンをもっと増やしていきたいと思っています。これからもファンが喜ぶプレーを個人でもチームとしても表現していきたいです」