ヘンリーヘッドコーチ「川村選手の経験とリーダーシップは、チームの勝利に必要」

3月13日、新潟アルビレックスBBは、川村卓也と契約合意したことを発表した。

現在37歳の川村は、193cm、90kgのシューティングガード。高確率のシュートを放つクラッチシューターとして2005年に加入したOSG PHOENIX(現三遠ネオフェニックス)で、日本人初の高卒プロ契約選手としてキャリアをスタートさせた。その後は、NBA挑戦を経験しながら国内リーグで活躍し、4シーズンプレーしたリンク栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)では、1度のリーグ制覇と3度の得点王に輝くなど多くの実績を残している。Bリーグが開幕した2016-17シーズンに、横浜ビー・コルセアーズへ移籍。持ち味のシュート力を生かして3シーズンに渡ってチームを牽引した。そして、2019-20シーズンにシーホース三河へ、2021-22シーズンにはB2の西宮ストークスへ加入。西宮では平均20.9分のプレータイムで、7.2得点、2.4リバウンド、3.0アシストをマークし、プレーオフ出場に貢献した。

川村は2021-22シーズンに西宮の契約満了に伴い、自由交渉リストに公示されていたが今シーズン開幕時点で所属チームはなく、その後もプレーヤーとしてではなく試合の解説者としてBリーグにかかわっていた。しかし、2月9日に新潟は川村が練習生として加入したことを発表。そして、コナー・ヘンリーヘッドコーチから「川村選手の経験とリーダーシップは、チームの勝利に必要」といった声が出たことを受けて、今回の契約に至った。川村は新潟のファン、ブースターに向けて、次のコメントを発表している。「このたび、新潟アルビレックスBBに入団しました、川村卓也です。シーズン残り3分の1のゲームを残した段階で、招き入れていただき非常に感謝しています。ゲームを重ねてチームにアジャストして、何よりも勝利を最優先に全力で取り組んでいきたいと思っています。そして、目標を達成するためには間違いなく皆さんの力が必要です。ぜひ選手の背中を押してください。声出し応援も解禁になったということで、より盛り上がった素晴らしいアオーレ長岡を体感させてもらえたら嬉しいです。熱い応援をよろしくお願い致します」

現在5勝34敗でB2降格圏内に沈む新潟にとって、経験豊富な川村の加入はB1残留に向けた大きな補強となる。再起を図る新潟は、15日、川村の古巣の三河と対戦する。