八村塁

ランドルにタフショットを打たせ守備でも貢献

3連勝中のレイカーズがホームにニックスを迎えた一戦。グリズリーズ戦で17得点、ラプターズ戦で16得点と好調が続いている八村塁はこの試合でも持ち味を発揮した。

第1クォーター開始5分、ジャレッド・バンダービルトに代わりコートに立った八村はトランジションからフリーのミドルシュートを沈めて初得点を記録。第2クォーターには右45度から3ポイントシュートも沈めタッチの良さを証明した。ディフェンスでは主にエースのジュリアス・ランドルとマッチアップ。強引なパワープレーからバスケット・カウントを献上するシーンもあったが、軽快なフットワークで身体の正面で受け止め、エアボールも誘発するなど、簡単にシュートまで持ち込ませない好守を披露した。

レイカーズの3点ビハインドで迎えた後半、なかなかその背中をとらえきれず追いかける時間が続いたが、ディフェンスの意識を高めそれをオフェンスに繋げたことで流れをつかむ。最大8点リードを許すも、ゲームハイ(タイ)の33得点を挙げたディアンジェロ・ラッセルを中心に応戦すると、残り3分にデニス・シュルーダーのミドルシュートで逆転した。直後には、トランジションからフリーになった八村がしっかりと3ポイントシュートを沈める。ここからリードチェンジを繰り返す接戦が続いたが、レイカーズは最終クォーター序盤に失速。ターンオーバーから速攻を許すなど約4分半で3-13のランを受けた。残り19秒で2点差まで迫ったが、ジョシュ・ハートにファウルゲームのフリースローを2本とも決められ、最終スコア108-112で敗れた。

八村は27分25秒のプレータイムで2本の3ポイントシュートを含む、フィールドゴール9本中5本を成功させて12得点を挙げた。また、出場時の得失点差を示す数値はラッセル、アンソニー・デイビスに次ぐ+8を記録するなど、レブロン・ジェームズが欠場を続ける苦しいチーム事情の中、攻守で存在感を高めている。