「審判が試合を台無しにする。誰もそんなものを見たくはない」
ラプターズはナゲッツとクリッパーズを相手に連敗を喫した。現地3月8日のクリッパーズ戦の試合後、フレッド・バンブリートは審判への積み重なった不満を爆発させた。
「罰金を覚悟で言うよ。ベン・テイラーのジャッジは無茶苦茶だ。ほとんどの審判は一生懸命に仕事をしている。審判のほとんどが僕は好きだ。でも、権力を振りかざしたいだけのヤツもいる。そういう審判は試合を台無しにする。誰もそんなものを見たくはない。みんな選手のプレーを見に来ているんだ」
ラプターズの14に対しクリッパーズには31のファウルが与えられていた。バンブリートは第3クォーター途中にタイラーにテクニカルファウルを取られている。それまではリードチェンジを繰り返す接戦だったが、この時間帯からラプターズは遅れ始め、最終的に100-108で敗れた。
バンブリートは「記録を調べてほしいんだけど、僕のテクニカルのほとんどはベン・テイラーにコールされたものだ。個人的な感情でジャッジされていると感じている。気分の良いものじゃない」と言う。実際、今シーズンの彼はテクニカルファウルを8回受けているが、そのうち3回はテイラーから、もう1回はテイラーが担当した試合で別の審判から受けている。
ナゲッツ戦では第4クォーター残り28秒で、スコッティ・バーンズがテクニカルファウルを取られている。この時点でのスコアは113-114と1点差で、ここでのテクニカルファウルは勝敗を左右する重大な判定だった。担当した審判はテイラーではなかったが、試合後のレポートでは「バーンズが審判の姿勢に疑問を投げかける言葉を使った」と報告されている。
ラプターズのヘッドコーチ、ニック・ナースもこの判定に不満こそ言わなかったものの、バーンズをかばうためにこうコメントしている。「審判の一人がバーンズに対してすごく怒ったが、私個人の見解としては両チームのコーチも選手も別にヒートアップはしていなかった。スコッティは乱暴な物言いをするタイプじゃない」
バンブリートはこう語る。「僕がチームメートに対して『判定は気にするな。このまま自分たちのプレーを続けよう』と言ったことでテクニカルを取られたこともある。それでテクニカルを取られるのはやっぱりおかしいよ。何人かの審判が行きすぎた形で権力を行使している。それについて僕が触れることで罰金を科すのも無茶苦茶だ」
「今夜の敗因はジャッジじゃない。でも、乗り越えるのはとんでもなく大変なことなんだよ」