ジェームズ・ハーデン

ハーデンは試合を支配して38得点、エンビードは31得点

16連勝中のバックスと敵地ミルウォーキーでの対戦。しかも、スターターの2人(PJ・タッカーとトバイアス・ハリス)がケガで欠場となっては、勝敗への集中力を欠いてもおかしくはない。なおかつ第3クォーター途中に18点差を点差を付けられれば、ほとんどのチームは「今日はダメだ」と勝負をあきらめ、無意識のうちに力をセーブしてしまうだろう。

だが、セブンティシクサーズは違った。第4クォーター開始時点での14点差を巻き返し、残り6分で一度は追い付く。そこからバックスが一度は突き放したが、シクサーズの勢いはもう止まらなかった。残り1分半にジェームズ・ハーデンのディープスリーで1点差に詰め寄ると、続くディフェンスではジョエル・エンビードがヤニス・アデトクンボにタフショットを強いて決めさせず、そのエンビードがハーデンのアシストから3ポイントシュートを沈めて逆転に成功した。

その後はバックスのシュートが決まらず、シクサーズは粘り強くリバウンドを押さえて試合をクローズ。133-130で勝利を収め、バックスの連勝を16で止めた。

エンビードはアデトクンボをマークしながら攻めに転じては31得点を記録。ハーデンはロケッツ時代のようにボールを持つ時間が伸び、フィールドゴール26本中11本成功、3ポイントシュート5本成功、フリースローは11本すべてを決め、さらには9リバウンド10アシストと試合を支配した。

エンビードは「今日はもっと上手くやれた。いつもなら決めている簡単なシュートを何度か外してしまった」と言うが、クラッチタイムに逆転のシュートを決める勝負強さを発揮している。

そのエンビードに対してハーデンは「彼はリーグの得点王だから(実際はルカ・ドンチッチの33.4得点に次ぐ33.0得点で2位)、彼に良いパスを出してシュートを打たせるよう心掛けている。彼が積極的に攻められるようなお膳立てが大事なんだ。そして彼は得点でもプレーメークでも積極的だった。そのおかげでチームメートの良さも出たし、素晴らしいパフォーマンスだったよ」と称えている。

シクサーズはNBAオールスター明けから、グリズリーズ、セルティックス、ヒートとの連戦、マーベリックス、そしてバックスと強敵との対戦が続いたレギュラーシーズンの正念場だったが、ケガ人を出しながら3勝3敗で乗り切った。

ハーデンは言う。「すごく厳しい日程だけど、1試合ずつこなしていくだけだ。すべての試合でより成長できるよう努力し、1試合1試合、1クォーター1クォーターを大切にして、ポストシーズンへの気持ちを持ち続けるんだ」

シクサーズは41勝22敗で東カンファレンス3位につけている。プレーオフのファーストラウンドをホームで開催できる4位以内に入るのがノルマで、できればバックスとセルティックスのいずれかを崩してセミファイナルもホーム開催となる2位に上がりたい。いずれにしても、ハーデンの言うように「1試合1試合を大切にして」戦い続けるしかない。