天皇杯&皇后杯

文=鈴木健一郎 写真=前田俊太郎

吉田「一発勝負なので、緊張感を持ってやっていきたい」

天皇杯と皇后杯は先週末に2次ラウンドが行われ、年明け1月10日からさいたまスーパーアリーナで行われるファイナルラウンドに進出する男女各8チームが決定。今日、そのファイナルラウンドの組み合わせ抽選会が行われた。結果は次の通り。

[天皇杯]
千葉vs川崎
A東京vs三河
京都vs大阪
栃木vsSR渋谷

[皇后杯]
JX-ENEOSvsシャンソン
日立vs富士通
三菱電機vs豊田
トヨタ紡織vsデンソー

1月10日(木)に男子の準々決勝4試合、11日(金)に女子の準々決勝4試合が行われ、ベスト4が出揃う。12日(土)に準決勝、13日(日)に決勝が行われる。

天皇杯&皇后杯

「選手と同じ空気を吸って、体感していただきたい」

日本バスケットボール協会の三屋裕子会長は、「男女のリーグがここに凝縮されているので、たくさんの人に会場に来ていただいて、ライブで選手のぶつかる音、バッシュがキュッと鳴る音を感じ、選手と同じ空気を吸って、体感していただきたい」と大会をアピールした。

また、千葉ジェッツの小野龍猛とJX-ENEOSサンフラワーズの吉田亜沙美が前年王者のキャプテンとして会場に登場。千葉は初戦で川崎ブレイブサンダースと対戦することに。準々決勝で最も注目される強豪対決となったが、「どこが相手でも自分のバスケットをしないとウチは勝てない」とクールに語るも、「まあ自分たちのバスケットをして、せっかく開幕戦のリベンジもできるので、しっかり良い準備をしていく」と、Bリーグ開幕節で連敗スタートを喫した苦い思いを払拭するとともに、天皇杯3連覇を目指す。

JX-ENEOSは大会5連覇中。一発勝負の難しさはあるが、百戦錬磨の吉田は「立ち上がりで自分たちのバスケットをして流れをつかむのが大事」とトーナメントを勝つ秘訣を語る。「相手に流れを渡してしまうと、勢いで自分たちが崩れてしまうということがあるので、しっかり40分間、自分たちのバスケット、走るバスケットをしていけば、結果はついてくると思います」

「一発勝負なので、緊張感を持ってやっていきたい」と吉田は言う。大会のキャッチコピーである『心に響く、一発勝負』を体現するような名勝負が、年が明けて間もないさいたまスーパーアリーナのコートで見られることを期待したい。