クロスオーバーを仕掛けた際にバランスを崩して負傷

ホーネッツのラメロ・ボールが現地27日に行われたピストンズ戦で右足首を亀裂骨折したことがわかった。第3クォーター序盤、ラメロは対峙したキリアン・ヘイズをクロスオーバーでかわそうとした時にバランスを崩して転倒し、このプレーの後に負傷退場した。

現時点でクラブはラメロの復帰時期を明らかにしていないが、チームは現在19勝43敗とリーグ下位に低迷し、ポストシーズン進出の可能性はなくなっている。来シーズンを見据えた戦い方をしている状況を踏まえると、無理をさせずにラメロが残りシーズンを全休してもおかしくはない。

21歳のラメロは今シーズンに平均23.4得点、8.5アシスト、6.4リバウンドと見事なスタッツを残している。だが、一方で序盤戦の長期離脱もあって、ここまで35試合の出場に留まっている。また、オールスターに選出された昨シーズンは75試合に出場（平均20.1得点、7.6アシスト、6.7リバウンド）したが、プロ1年目も51試合の出場に終わっている。

このように故障への耐久力が不安なラメロは、来シーズンにルーキー契約の4年目を迎える。ホーネッツは開幕前までに複数年の大型契約を結んで引き止めるか、それとも契約延長せずシーズン終了後に制限付きFAとなるかの判断を下さないといけない。コンディションが万全ならリーグ有数の若手ポイントガードと評される実力の持ち主だが、一方でケガの多さは明らかであり、ホーネッツの首脳陣は難しい判断を迫られることになる。

ラメロの兄であるブルズのロンゾも故障に苦しみ昨シーズン途中から欠場を続け、今シーズンの全休がチームから発表されたばかりだ。ともに大型司令塔として稀有な才能を持つボール兄弟だが、来シーズンはともに故障から復活できるかキャリアの大きな分岐点となってくる。