「世代屈指のペリメーターディフェンダー」と守備面を絶賛される
レブロン・ジェームズの息子であるブロニーは、偉大な父の影響で早くから注目を浴びてきた。これまでは話題先行の印象が強い面もあったが、年齢を重ねるに連れバスケットボール選手としての評価を着実に高めている。
これまで主要メディアの高校生ランキングにおいて、ブロニーは2004年生まれの大学入学組において30位付近が定位置だった。しかし、先日、『ESPN』のドラフトアナリストであるジョナサン・ギボニー記者は来年のドラフト予想を行い、ブロニーを全体10位に推している。
この予想はアメリカ国内だけでなく、欧州など世界中の有望選手を対象としており、ギボニー氏も「ジェームズはこれまで主要な高校生を紹介するサイトで28位から43位にランク付けされており、何人かは驚くかもしれない」と、自身の評価に大きな反響があることは認識している。
それでも同氏は、次のようにブロニーへの評価は妥当なものであると語る。「今シーズンの彼は大きく成長し、10位の座を勝ち取った。彼は世代屈指のペリメーターディフェンダーと言われるまでに進化している。そして、ペリメーターのシュート、プレーメークの能力も向上している」
現在、高校の最終シーズンを送っているブロニーは、大半の有望選手たちと違い来春の進路をいまだに表明していない。現行のルールでは少なくとも高校卒業後から1年間はNBAドラフトにエントリーできないため、NCAA、もしくはGリーグのNBA候補生の若手が集うイグナイトなど複数の選択肢が噂されていた。しかし、1月になってオハイオ州立大、南カリフォルニア大、オレゴン大の3つに絞ったと報じられている。そして、NCAAで1シーズンを過ごして、来年のNBA入りを目指すのが既定路線だ。
ブロニーと一緒のチームでプレーしたい考えを公言しているレブロンは、来シーズン終了後にプレーヤーオプションでフリーエージェントになれる権利を有している。そのためブロニーを指名したチームをレブロンが新たな行き先に選ぶ可能性は高い。息子と共闘するためなら、条件についても多くを望むことはないだろう。2024年ドラフトまで1年半と先の話とはいえ、著名アナリストがこのような高い評価をしたことでブロニー狂想曲はさらなる盛り上がりを見せることになりそうだ。