フレッド・ホイバーグ

写真=Getty Images

若手有望株マルッカネンが復帰した矢先の人事

12月3日、ブルズはヘッドコーチのフレッド・ホイバーグを解任したことを発表した。2015-16シーズンから指揮を執ったホイバーグは、115勝155敗という戦績を残した。

今シーズンのブルズは、開幕から24試合を終えて5勝19敗と苦しみ、現在カンファレンス14位に低迷している。主力であるラウリー・マルッカネンがようやく復帰し、これからという時期の指揮官交代は不可思議な決定ではあるものの、エグゼクティブ・バイス・プレジデントのジョン・パクソンは、ホイバーグ解任の理由が成績不振によるものではなかったことを、会見で説明した。

「本日、我々は難しい決断を下した。しかし、これは適切な時期に下した正しい判断だったと感じている。今回の決定は、戦績によるものではなかった。ここ数週間で、これまでとは異なるエネルギーを感じた。闘志を欠いてしまっている。その気持ちを取り戻す必要がある」

ブルズは、アソシエイト・ヘッドコーチを務めたジム・ボイランのヘッドコーチ昇格を併せて発表した。パクソンは『ESPN』に、2019-20シーズンもボイランにチームを任せる予定と語った。

マルッカネン、ザック・ラビーン、ジャバリ・パーカーがようやく揃ったブルズだが、今シーズンもプレーオフ進出は難しいだろう。新体制で注目されるのは、数年先を見据えた基盤作りを推し進められるかどうかだ。