ケビン・デュラント

オールスターブレイク明けに戦線復帰、新天地デビューの可能性も

現地2月16日、サンズはケビン・デュラントの入団発表イベントを行った。新たにオーナーになったばかりのマット・イシビア、ジェームズ・ジョーンズGMとともにデュラントが登場すると、会場に集まった3000人を超えるファンが割れんばかりの「KD」コールで歓迎する。

デュラントは少し照れ臭そうに、それでもうれしそうな笑みで歓待に感謝し、まずはネッツ時代を「浮き沈みが激しかった」と振り返る。「大変だったけど、僕はそれが好きだった。ネッツではみんな努力を惜しまず、そうやって家族になった。優勝という目標は達成できなかったけど、みんなで毎日ハードワークするのは楽しかった。アキレス腱断裂のケガから始まった4年間は僕にとって特別なものだから、どうしても感情がこみ上げてきてしまう。ネッツではたくさん支えてもらったと思う」

そして今回の急転直下の移籍は、カイリー・アービングのトレード要求に端を発していたことを明かす。「ネッツには良い勢いがあったけど、僕はカイリーとクラブの間に起きている問題について知らなかった。彼がいなくなることは、チームがアイデンティティを失うことを意味する。それは僕には耐えられなかった。自分自身のために早急に前進するとともに、リハビリに没頭した。すべてがあっという間の出来事だったけど、こうなって良かったと思っている」

彼が最後にプレーしたのは現地1月8日。右膝のケガは長引いており、まだチーム練習には加われていないが、「オールスターブレイク明け、できるだけ早く」と復帰について前向きに考えている。

リーグ屈指の得点力を持つデュラントとデビン・ブッカーが並び立つことになるが、デュラントは「みんなオフェンスについて語るのが好きだけど、僕はディフェンス面でもチームに貢献するつもりだ」と言う。

「サンズは多くのスイッチングをするチームだ。僕はリムを守り、ディフェンスでチームに貢献したい。僕のプレーはディフェンスが良いとオフェンスにそれが反映される。だから僕はディフェンスに集中することで、オフェンスの調子を上げていけると思っているんだ」

新天地となるサンズについては「このチームの成長を僕は見てきた」と言う。「モンティ(ウィリアムズ)が来て、ジェームズ(ジョーンズ)が来て、チームの文化が変わり、プレーも変わり始めた。僕はずっと、ここフェニックスでプレーするのが好きだった。選手として成長するのに最適な場所だ。デビン・ブッカーやクリス・ポール、ディアンドレ・エイトンのような選手たちのグループに加わりたいと思ったから、ここにいることに興奮している」

「ここはチームを本気で応援してくれるところだ。チームがもともと持っていたプレースタイルが常に早いペースで進化しているようにも感じる。僕やキャリアを通じてこのリーグの組織やチームに注目してきたけど、サンズは常に尊敬されるチームなんだ。こうして、ここに来ることができてうれしいよ」