ディロン・ブルックス&ドノバン・ミッチェル

ガーランド「僕らは『彼のために勝つ』と団結した」

キャバリアーズvsグリズリーズの試合中に乱闘騒ぎが起き、ディロン・ブルックスとドノバン・ミッチェルがともに退場処分を受けた。

ホームのキャブズが81-76とリードしていた第3クォーター途中に事件は起きた。リムにアタックするブルックスに対して、ディフェンスするミッチェルが身体を当て、そこにエバン・モーブリーがブロックに入る。これでブルックスはバランスを倒して転倒したのだが、その際に振り回した腕がミッチェルの股間を直撃。倒れたミッチェルは手にしたボールをブルックスにぶつけて、突き飛ばしに行った。その後はなだれ込んだ両チームの選手とスタッフに引き離されることになった。

レフェリーがブルックスの退場を説明した時は静かだった観客席からは、続いてミッチェルも退場と告げられると怒号のブーイングが起きた。ロッカールームへと引き上げるミッチェルには拍手が送られた。

両者退場となったが、事の発端を作ったのはブルックスであり、巻き込まれたミッチェルの怒りは試合後も収まらなかった。「僕と彼はもう何年もやり合ってきた。率直に言うと毎回やっつけてきたんだ。ただ、これは彼がどういうヤツかということで、このリーグで長年彼がどうやってきたか見てきた僕らからすれば、別に初めてのことじゃない。そして僕は退場になるような選手じゃない。彼のやったことに反応した、つまり自分の身を守って退場になるのは、はっきり言って馬鹿げている。リーグには動いてもらいたい」

結果として、キャブズは第3クォーター終了時点でリードを2桁に広げ、そのまま追い付かれることなく128-113の勝利を収めている。ミッチェルが不在となった後、チームを引っ張ったのはダリアス・ガーランドとリッキー・ルビオのツーガードだった。

ルビオは「彼はああやって自分の評判を作っていく」という言葉でブルックスを非難した。「激しく戦うことと汚いプレーは別だ。ミッチェルも退場になったし、あれは正しい行為とは言えないけど、僕は支持したい。このリーグで何が許されないのかは、はっきりさせるべきだ」

ゲームハイの32得点を挙げたガーランドはあえてブルックスの名前を出すことなく「あそこにいたヤツのプレーは汚く、股間を殴ろうとする意図があった。ミッチェルは自分を守る必要があった」と言い、こう続けている。「あの後、すべてがよりフィジカルになったけど、僕は荒っぽいゲームが嫌いじゃない。僕らは『彼のために勝つ』と団結してモチベーションを高めた。僕らの優しさは時に弱さと勘違いされるけど、弱虫じゃあない」