ジミー・バトラー

写真=Getty Images

ブルズ時代にもスタッフに寿司をご馳走した過去

セブンティシクサーズに移籍してまだ9試合にしか出場していないジミー・バトラーだが、チームにフィットし、個人スタッツもチーム戦績も上々の成績を収めている。これだけ早く新しい環境に馴染めた背景には、バトラーがやりやすい環境作りをしてくれたスタッフの力が大きかったと推測できる。おそらく、感謝の気持ちを伝えたかったのだろう。バトラーは、球団スタッフに少し早いクリスマスプレゼントを贈った。

『Philly.com』によれば、バトラーは調理スタッフ、クリーニング担当、事務員、チームドクターを含むおよそ67名の球団職員に、エアー・ジョーダンを1足ずつプレゼントしたという。チームメートにプレゼントを贈るベテラン選手の話は聞いたことがあるが、ここまで大人数の球団職員に大盤振る舞いするスター選手は少ない。ただバトラーは、過去にも同様に球団スタッフに対する感謝の気持ちを、行動で表したことがあった。

2017年6月にブルズからティンバーウルブズにトレードされた後の夏のある日、シカゴで開催されたドウェイン・ウェイドのバスケットボールキャンプに参加したバトラーは、ブルズのスタッフ35名前後を馴染みの寿司レストランに連れて行き、夕食をご馳走した。バトラーの接待を受けたのは、ブルズの営業担当、広報、デジタル担当という、いわゆる裏方のスタッフばかりだった。当時『Chicago Tribune』が伝えた関係者の話によれば、バトラーは、ブルズでお世話になったスタッフに、御礼の気持ちと最後の別れを言いたかったのだという。

ウルブズへのトレード要求、チームメートとの衝突など、歯に衣着せぬ言動ばかりクローズアップされることが増えたバトラーだが、普段から自分を支えてくれている周囲に対する感謝の念は、人一倍持っている。