古巣対決となる、並里を擁する群馬はホームで琉球から星をつかめるか

シーホース三河(11勝21敗/中6位)vs茨城ロボッツ(10勝22敗/東6位)
三河は新外国籍選手のクインシー・ミラーのデビュー戦となった前節の新潟アルビレックスBB戦を1勝1敗で終え、連敗を9で止めた。今後は、シズ・オルストンとミラーがチームによりフィットして存在感を示してくることが見込まれる。しかし、2試合ともリバウンド数で新潟を下回ったため、修正が必要だろう。茨城はペリメーターや3ポイントシュートなど中長距離からの得点割合が高いチームのため、アウトサイドのディフェンスが鍵となる。一方、前節の茨城は名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦して連敗。第2戦は第3クォーターまでリードする時間帯を作るも、最終クォーターに得点が止まり惜敗した。3ポイントシュート成功率が2試合とも10%台に終わったため、今節はより良い形をクリエイトして気持ち良くシュートを打っていきたい。強豪チームとも十分に戦える力があることを証明しているため、あとは接戦を勝ち切る感覚を養いたい。

ファイティングイーグルス名古屋(18勝14敗/西5位)vs千葉ジェッツ(28勝4敗/東1位)
前節のFE名古屋は平均得点とアシストでクラブリーダーのアンドリュー・ランダルが欠場したことも響き、宇都宮を相手にオフェンスが停滞して連敗。今節はリーグ首位の千葉Jと対戦し、この後も秋田ノーザンハピネッツや横浜ビー・コルセアーズなど勝率が5割以上のチームとの対戦が続く正念場を迎える。相手のターンオーバーを誘発するディフェンス力はリーグでもトップクラスのため、千葉Jに対しても堅守から速い展開で攻めていきたい。一方、前節の千葉Jは信州との大接戦を制して、破竹の14連勝中。今節はクラブ連勝新記録がかかる重要な一戦となる。FE名古屋はアウトサイドを打たせないプレッシャーをかけてくるチームのため、ディフェンスをかいくぐり、千葉Jの得点源である3ポイントシュートを効率良く成功できるかが鍵となるだろう。前節の信州戦は2試合とも第1クォーターで20失点以上を喫しているため、序盤からエナジー溢れるディフェンスでシャットアウトできるかにも注目だ。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(24勝8敗/西3位)vs信州ブレイブウォリアーズ(16勝16敗/中3位)
前節は茨城に連勝した名古屋Dだが、第2戦はリーグトップを誇るフィールドゴール成功率が鳴りを潜めて苦しい展開となった。今節に対戦する信州はディフェンスが良いチームだけに、フィールドゴール成功率を平均以上に引き上げたいところ。コティ・クラークとスコット・エサトンの活躍はマストのため、前節に2試合続けて2桁得点を挙げた須田侑太郎のように日本人選手の活躍にも期待したい。一方、ホームに千葉Jを迎えて天皇杯のリベンジマッチに挑んだ前節の信州は惜しくも連敗に。第2戦は得意のスローペースに巻き込み試合を通じて競った展開となったが、あと一歩のところで勝利に届かなかった。今節も激しいチームディフェンスで名古屋Dのリズムを崩し、主導権を握れるかどうかが鍵となる。名古屋Dもディフェンスが良いチームではあるが、信州は直近の数試合でシーズン平均以下に落ちてしまっている3ポイントシュート成功率を上げたいところ。特に第1戦は岡田侑大が出場停止のため、サイモン拓海の活躍に期待したい。

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大阪エヴェッサ(15勝17敗/西6位)vsサンロッカーズ渋谷(13勝17敗/中5位)
勝率5割になったところから負けが混んで波に乗り切れない大阪の前節は、秋田と対戦して1勝1敗に。勝利した第2戦は最終盤まで競った展開となったが、ディージェイ・ニュービルが流石の勝負強さを見せた。また、鈴木達也が3ポイントシュートを7本中5本成功させてシーズンハイの17得点と活躍。3ポイントシュート成功率が高い大阪ではあるが、試投割合は比較的低いため今節では強調していきたいところ。特に、SR渋谷は中を固めてインサイドにディフェンスが集中するチームであるため、アウトサイドに活路を見出したい。一方、前節のSR渋谷は第2戦でオーバータイムの末、三遠ネオフェニックスに勝利して連敗を4でストップ。この4連敗はすべて80得点以下とオフェンスが不調だっただけに、フィールドゴール成功率が高かった前節の勝利をきっかけにして再浮上していきたい。大阪のインサイドとトランジションに対するディフェンスを徹底できるかがSR渋谷の鍵となるだろう。

富山グラウジーズ(7勝25敗/中7位)vs秋田ノーザンハピネッツ(16勝16敗/東4位)
前節は仙台89ERSに勝利し、高岡大輔ヘッドコーチ代行体制の初勝利を飾った富山。それまでの6連敗はすべて80失点以上とディフェンスで苦しんだため、今節も守備を粘り強く徹底できるかどうかが勝負の分かれ目となるだろう。ただジョシュア・スミスがインジュアリーリストに入ったためファイ・サンバは当然のこと、日本人選手もディフェンスやリバウンドの意識が重要となる。秋田は相手にフリースローを与える本数が少ないチームだが、富山としてはインサイドを攻め立てて流れをつかみたい。一方、勝率5割から勝ち星先行を狙った前節の秋田だったが大阪と1勝1敗となり依然として勝率は5割のまま。古川孝敏の好調ぶりは目を見張るものがあり、第1戦は26得点、第2戦は23得点といずれもゲームハイの活躍を見せており、今節も前節と同様に古川を筆頭とした日本人選手の活躍はマストと言える。特に富山はターンオーバーが多いチームのため、秋田が堅いチームディフェンスでミスを誘発できれば一気に波に乗れるだろう。

群馬クレインサンダーズ(18勝12敗/東3位)vs琉球ゴールデンキングス(23勝9敗/西4位)
茨城戦、アルバルク東京戦と続けてオフェンスの停滞が見られた群馬だったが前節の京都ハンナリーズ戦では持ち前のオフェンス力を遺憾なく発揮して連勝を収めた。後半の戦い方に課題を抱えていたが、その後半にギアをさらに上げて京都を突き放せたのは収穫となった。今節はオフェンスリバウンドからセカンドチャンスを狙ってくる琉球をどう抑えるかが鍵となる。そして、沖縄出身で昨シーズンまで琉球に所属していた並里成が初の古巣対戦でどんなパフォーマンスを発揮するかに注目だ。一方、前節の琉球は川崎ブレイブサンダースと1勝1敗に。勝利した第1戦はリードを許す展開ながら第4クォーターの土壇場で岸本隆一が同点3ポイントシュートを成功させ、オーバータイムへ持ち込み逆転勝利。拮抗している西地区の順位争いに向けて、今節も勝負強さを発揮したいところ。今シーズンはアウェー戦でディフェンスが緩くなるきらいがあるため、群馬のハイペースに飲み込まれることなく序盤から堅守で流れを作れるかがポイントとなる。