保田尭之

今シーズン2度目となる指揮官の契約解除

滋賀レイクスは1月26日、保田尭之ヘッドコーチ代行との契約を双方合意の上で解除することを発表した。

大阪府出身の保田ヘッドコーチ代行は、関西外語大を経てスペインでコーチングを学び、2013年、和歌山トライアンズ(NBL)のアシスタントコーチとして日本でのコーチキャリアをスタートさせた。2014年から5シーズンにわたって熊本ヴォルターズのアシスタントコーチ、ヘッドコーチを務めた後、2019-20シーズンより佐賀バルーナーズに移籍。スペイン代表アシスタントコーチのルイス・ギルヘッドコーチの補佐役として、B3優勝、B2昇格、B2プレーオフ進出に貢献した。

2021-22シーズンには、ギル氏とともに滋賀レイクスターズ(現滋賀レイクス)へ移籍。11月16日のギル氏のヘッドコーチ契約解除を受けてヘッドコーチ代行に就任し、3日後の琉球ゴールデンキングス戦から指揮を執ったが、以降の15連敗という成績を受けて今回の契約解除に至った。

保田ヘッドコーチ代行はクラブを通じて、次のようにコメントしている。

「苦しいときもいつも支えていただきありがとうございました。シーズン途中より託された期待に応える結果が出せず、悔しい気持ちでいっぱいです。皆さまの力強い声援は確実にチームに届いていますので、引き続き会場や配信で熱く応援していただけますと幸いです。クラブとそれを支えるすべてのステークホルダーの皆さまの、シーズン後半戦の幸運を心より願っています」

保田ヘッドコーチ代行の契約解除に際し、釜渕代表取締役兼ゼネラルマネージャーは今後のクラブの方向性についてこのようにコメントしている。

「クラブ史上初のチャンピオンシップを目標に掲げてきた今シーズンでしたが、3地区の中で最も激戦となっている西地区にあって、ここからの巻き返しでCS出場を果たすのは現実的ではありません。応援いただいている皆様には大変申し訳ない思いではありますが、今シーズンの目標を下方修正し、なんとしてでもいち早くB2への自動降格圏から脱出し、B1残留を成し遂げることに全力を尽くしてまいります。今回の決断をきっかけに、次節アウェー仙台89ERS戦の試合開始から『変化』を感じていただける試合をしていく必要があります。どうか、B1残留を確定させる最後の時まで一緒に戦ってください」

シーズン目標を『B1残留』に切り替えた滋賀は、6カ国でコーチ経験を持つダビー・ゴメスアシスタントコーチをヘッドコーチに昇格させ、新体制でシーズン後半戦を戦う。