広島は12勝1敗と好調のホームで、東の難敵、A東京を迎える
サンロッカーズ渋谷(12勝16敗/中5位)vs三遠ネオフェニックス(14勝16敗/中4位)
本カードのみ金曜と土曜の変則開催で、水曜ゲームから中1日のハードスケジュールに。SR渋谷は水曜に引き続き、代々木第二体育館でのサテライト開催となり、来週から2月のバイウィークまで3節続けてアウェー戦となるため、ホームで勝って次節に臨みたい。しかし、チームは思ったような結果を出せておらず、直近10試合を2勝8敗と大きく負け越している。現在3連敗中ではあるが得点がいずれも80点に届かず70点台と不調。特にフィールドゴール成功率が30%台とシーズン平均を下回っているため、修正が急務だ。一方、前節の三遠は新潟アルビレックスBBとのハイスコアゲームを制して2連勝。フィールドゴール成功率が非常に良く、カイル・オクインを筆頭に5人が2桁得点とバランスの良さが目立った。今節もトランジションと3ポイントシュートを軸に大量得点を目指したい。中地区4位と5位の直接対決となり、SR渋谷が連勝すれば順位が入れ替わるだけに注目の一戦となる。
広島ドラゴンフライズ(25勝5敗/西1位)vsアルバルク東京(24勝6敗/東2位)
リーグ順位2位の広島と3位のA東京の上位対決。しかし、広島はドウェイン・エバンス、A東京はジャスティン・コブスと中核を担う選手が離脱中のため、チーム力が試される一戦となる。9連勝中の広島は開幕戦で横浜ビー・コルセアーズに敗戦して以来、ホームでは負けなしの12連勝中。今節もホームの後押しを受けて連勝記録を伸ばしたい。今シーズンはフィールドゴール成功率の高さに加えてターンオーバーが少ないオフェンスが好調の要因に。ディフェンスが自慢のA東京を爆発力のあるオフェンスで打ち破れるかがポイントになるだろう。一方のA東京は、40分間に渡って強度が落ちない鉄壁のディフェンスで着実に勝ち星を増やしている。強固なディフェンは言わずもがな、安藤周人と小酒部泰暉のピック&ロールからの展開も強力で、どこからでも得点できるオフェンスは魅力的だ。さらにシーズン序盤は成功率が低かった3ポイントシュートも武器と言えるほど確率が向上。オフェンスリバウンドを強みとするA東京に対して、広島がディフェンスリバウンドをしっかりと回収できるかが鍵だ。
秋田ノーザンハピネッツ(15勝15敗/東4位)vs大阪エヴェッサ(14勝16敗/西6位)
前節、仙台89ERSとの『東北ダービー』に勝利して、勝率を5割に戻した秋田。93得点を奪う猛攻を見せるなど、オフェンス面での好調がうかがえる。特に武器にしたい3ポイントシュートはチームで44.0%と高確率。大阪のファストブレイクを抑えるトランジションディフェンスが機能するか注目だ。秋田にとっては好調をキープするためにも重要な一戦となる。一方の大阪は5連勝で勝率を5割にしたところから一転、現在は2連敗中。前節の京都ハンナリーズ戦では、得点が滞る時間があり、追い上げを見せるも最後まで捕らえることができなかった。エースのディージェイ・ニュービルが不調だったが、エリエット・ドンリーがシーズンハイの15得点を挙げるなど明るい材料もある。セカンドチャンスでの得点割合が多い秋田に対して、大阪はディフェンスリバウンドで頑張りを見せたい。また、両チームともターンオーバーが多いので、いかに自分たちのターンオーバーを抑えて、相手から引き出せるかも勝負のポイントとなるだろう。
信州ブレイブウォリアーズ(16勝14敗/中3位)vs千葉ジェッツ(26勝4敗/東1位)
好調の一因だったウィリアム・モズリーの長期離脱もあり、ロスター8人の厳しい状況ながら堅いディフェンスをベースにSR渋谷に勝利した前節の信州。好調のジョシュ・ホーキンソンと岡田侑大に加えて、前田怜緒も20得点とオフェンス面でも明るい話題は多い。相手のフィールドゴール成功率を下げて、イージーバスケットと言われるペイント内やファストブレイクでの失点割合が低いディフェンスを、爆発的なオフェンス力を誇る千葉Jに対しても徹底できるかが勝利の鍵となるだろう。一方の千葉Jは絶好調の12連勝中。前節は茨城ロボッツと一歩も引かないハイスコアゲームを展開し、100得点で勝利。ルーキー2人の長期離脱は痛手ではあったものの、誰が出てきても落ちない強度の高いディフェンスと、どこからでも得点できるオフェンスでリーグ首位を走っている。点の取り合いでも守り合いでも勝てる地力がある千葉Jだが、守り合いで勝つことが多い信州に対してはハイスコアゲームに持ち込みたい。
滋賀レイクス(4勝26敗/西8位)vs島根スサノオマジック(23勝7敗/西2位)
13連敗となかなか出口が見えない状況の滋賀。名古屋D、広島との対戦が続き今節も同地区上位の島根と相見える。この連敗中は第1クォーターにリードを得たのが2試合のみと、出だしの悪さも影響してリズムに乗れていない。さらにターンオーバー数で相手を下回ったことが1試合もなく、攻守ともに修正が急務。前節はジョーダン・ハミルトンが28得点と好調ではあったものの、他の選手の得点が伸び悩んだため、今一度チームとしてステップアップしていきたい。一方の島根は前節に名古屋ダイヤモンドドルフィンズに敗れて、連勝が9でストップ。第3クォーター中盤にパタリと得点が止まりリードを許したが、最終クォーターで猛追し意地を見せた。元々フリースローの獲得数が多いチームではないが、名古屋Dから5本のフリースローしか獲得できなかったのは誤算。ペリン・ビュフォードのフル出場を筆頭に4人が30分以上の出場時間だったように特定の選手のプレータイムが長くなるため、今節はゲームを通じて緩急をつけて臨みたい。
茨城ロボッツ(10勝20敗/東6位)vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(22勝8敗/西4位)
前節の茨城は千葉Jに100点ゲームで敗れたものの、残り44秒で2ポゼッション差と最後まで追い上げる姿勢を見せた。上位チームとの対戦でも自分たちのスタイルである速いバスケを存分に発揮し、ファストブレイクで25得点を挙げたのは好材料。今シーズンの茨城は、前節のように上位チームと接戦を演じながらも一歩及ばず惜敗となる試合が散見されるため、今節は勝負どころでギアを上げてしっかりと勝利したい。一方の名古屋Dは、西地区上位対決となった島根戦を勝利し、少しずつ首位が見え始めてきた。第3クォーターはファストブレイクで8得点と圧巻のトランジションバスケを見せて一気に13点までリードを拡大。最終クォーターもリードを広げたが、最大21点リードから猛追を受けて終盤には4点まで詰められてしまったため、クロージングの修正は必要だ。課題は残ったものの後半戦の最初の大一番を勝利したことで、今後も波に乗ってくるだろう。
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