八村塁

昨シーズンからベンチスタートに回り、今シーズンは先発出場なし

八村塁がウィザーズでプレーするのは、あと数試合になる公算が高くなっている。『The Athletic』はウィザーズが八村のトレードについて西カンファレンスの複数のチームと交渉を進めていると報じた。

八村は2019年のNBAドラフト1巡目9位指名でウィザーズに加入し、ルーキーイヤーからスモールフォワードの先発の座に据えられて48試合すべてに先発出場。13.5得点、6.1リバウンドを記録した。2年目の2020-21シーズンはデニ・アブディヤの加入に伴って主たるポジションをパワーフォワードに移しながらもその立場をより強固なものとし、57試合すべてに先発出場して13.8得点、5.5リバウンドと活躍した。

57試合の先発出場はオールスターのラッセル・ウェストブルック(65試合)、ブラッドリー・ビール(60試合)に次ぐもの。このシーズンはプレーオフにも出場。ファーストラウンドでセブンティシクサーズに敗れたものの、八村はともにプレータイムが40分を超えた第4戦では20得点、第5戦では21得点を記録。チームの次期エースとしての期待を掛けられていた。

しかし、2021年のオフにカイル・クーズマが、2021-22シーズン途中にクリスタプス・ポルジンギスがトレードで加入すると、風向きが変わる。それまでパワーフォワードのポジションは八村が1番手で、2番手がダービス・ベルターンスという位置付けだったが、そのベルターンスとスペンサー・ディンウィディーとのトレードでやって来たポルジンギスが、エースのビールと並ぶ立ち位置で1番手となった。スモールフォワードではクーズマが1番手で、アブディヤが2番手に。アブディヤもルーキーシーズンには32試合で先発を任されたが、2年目のこのシーズンにはプレータイムを大きく減らしている。

今シーズンも状況は変わらず、ここまでウィザーズが44試合を消化する中で八村は28試合に出場し、先発の機会はなし。プレータイムが減っていることで平均12.9得点、4.4リバウンドと最初の2年よりスタッツを落としている。

ポルジンギスとクーズマは揃って契約が2024年までで、プレーヤーオプションとなっている契約最終年を破棄すれば今シーズン終了後にはフリーエージェントになる。ウィザーズとしてはスモールフォワードとパワーフォワードの1番手である2人の契約を延長する方針で、サラリーキャップに余裕を持たせる意味でも八村を放出する構えであり、「得点力を必要とする西カンファレンスの数チームが関心を持っている」と『The Athletic』は報じる。

先月にはサンズがジェイ・クラウダーの放出に絡めて八村の獲得を狙っているとの報道があった。クラウダーはサンズとの関係が悪化して今シーズンはチームに帯同せず、1試合にも出場していない。チームも勝率5割に届いておらず、立て直しのために八村を必要とする状況だ。他にはルカ・ドンチッチの負担を減らしたいマーベリックス、カワイ・レナード復帰後も噛み合わないクリッパーズ、若手への切り替えで目に見える成果の出ていないトレイルブレイザーズと、八村を必要としそうなチームは多い。

八村自身も今シーズン終了後に848万ドル(約11億円)のクオリファイングオファーで制限付きフリーエージェントとなる。新天地とともに新たな契約を勝ち取れるか、2月9日のトレードデッドラインまで目が離せない。