「多くの3ポイントシュートを打つためにもペイントタッチをしないといけない」
ホームにラプターズを迎えたバックスは、ドリュー・ホリデーが37得点7アシスト6リバウンド2スティールと攻守に渡って大暴れし、130-122で勝利した。今シーズンの29勝目(16敗)を挙げたバックスはホーム18勝5敗と、引き続きミルウォーキーで圧倒的な強さを見せている。
大黒柱のヤニス・アデトクンボが4試合連続の欠場となったバックスだが、第1クォーターからオフェンスが爆発。ホリデーがこのクォーターだけで3ポイントシュート3本中3本成功を含む13得点を挙げると、チーム全体でも10本中8本成功と長距離砲が火を吹き44-34と先手を取る。だが、第2クォーターは真逆の展開となり、ラプターズの猛攻を止められない。ギャリー・トレントJr.とフレッド・バンブリートのガードコンビに得点を量産されると23-40のビッグクォーターを作られ、7点ビハインドと逆転を許してしまう。
後半に入るとバックスは守備をしっかりと修正し、第3クォーターでラプターズのフィールドゴールを22本中7本成功に抑える。こうしてディフェンスで流れを引き寄せると、このクォーターだけでブルック・ロペスが15得点、グレイソン・アレンが14得点と脇役の大暴れで8点リードと一気にひっくり返す。第4クォーターでは、立て直したラプターズの反撃を受け、残り3分20秒でバックスの1点リードと接戦に持ち込まれる。
しかし、この勝負どころでバックスはディフェンスの強度が一段と上がり、ここからわずか3失点に抑える。そしてホリデーとアレンが得点を重ねることで、流れが二転三転する一戦を制した。
37得点はホリデーにとってシーズン最多得点だが、これは132-119で勝利した現地16日のペイサーズ戦での35得点に次ぐ2試合続けてのシーズンベスト更新となる。アデトクンボに加え、クリス・ミドルトンと攻撃の要である2人が不在であることも踏まえ、ホリデーは積極的にアタックしていくことを意識していると語る。「ヤニスとクリスがいないことは分かっている。だから、自分や他の選手たちが多くの3ポイントシュートを打つためにも、今は状況に応じてできるだけペイントタッチをしないといけない」
そして、指揮官のマイク・ブーデンフォルツァーはホリデーの獅子奮迅の活躍ぶりをこう称えている。「2試合続けてこれぞドリュー・ホリデーというプレーを見せてくれている。シュートを打ち、ゴール下にアタックして存在感を発揮してくれた。彼はなんでもやってくれている」
バックスは、アデトクンボが欠場した最初の2試合でヒートに連敗したが、この悪い流れをホリデーの活躍による連勝で断ち切っている。次は好調のキャバリアーズ戦など4試合の内、3試合がアウェーゲームと踏ん張りところでありここで勝ち星を増やしていくためにも引き続きホリデーの攻守に渡るハイパフォーマンスが求められる。