母校の近く、シャーロットへの愛着「アウェーの中で好きな場所の一つ」
現地1月16日、セルティックスは敵地でホーネッツと対戦し、ジェイソン・テイタムが51得点9リバウンド5アシストと試合を支配して130-118で勝利。連勝を7に伸ばしたセルティックスは33勝12敗で東カンファレンス首位、リーグ最高勝率をキープしている。
第1クォーター、セルティックスは相手のフィールドゴールを28本中8本成功に抑え込む守備で流れを引き寄せると、このクォーターで4選手が6得点以上とバランスの取れたオフェンスで35-22と先制パンチに成功する。このまま2桁のリードを維持して前半を終えたセルティックスだったが、第3クォーター終盤に0-10のランを食らい6点差まで迫られてしまう。悪い流れは第4クォーターに入っても続き、残り9分半には3ポイントシュートへのファウルを喫し、ジェイレン・マクダニエルズに3本全て決められたことで96-98と肉薄された。
だが、セルティックスはこの踏ん張りところで、テイタムが持ち前の爆発力を見せる。このクォーターだけで5本中4本の3ポイントシュート成功を含む18得点を挙げた大黒柱の活躍でセルティックスは徐々に引き離すと、残り2分にはリードを再び2桁に乗せる長距離砲をテイタムが沈めて、粘るホーネッツを振り切った。
このテイタムの圧巻のパフォーマンスには、アウェーゲームにもかかわらず、MVPチャントが起きるほどだった。会場のシャーロットと同じノースカロライナ州ダーラムにキャンパスを構えるデューク大出身のテイタムは、このファンの反応について語る。「チャントは聞こえていた。ノースカロライナで言われるのは、いつもよりも少し特別な感じがする。ファンの反応や会場の雰囲気もあって、シャーロットは僕にとってアウェーの中で好きな場所の一つなんだ。ここから車で2時間くらいの大学に行っていた。セルティックスやデュークのジャージを着たファンをたくさん見ることができるし、第2の故郷という気分だよ」
また、1試合50得点以上はキャリア通算7度目で、今シーズンは初めてとなるが、点数については意識していたと振り返る。「(49得点に終わった11月30日のヒート戦の後)ジャマール・クロフォードからメッセージが届いて『50点近くの点数をとっても誰も覚えていない。50点かそれ以外としか報じられない。もし50点近くになったら、得点を取りに行け』と言われていて、それがずっと頭の中にあった」
セルティックスは現在、平均27.2得点を挙げているジェイレン・ブラウンが3試合連続で欠場中だが、連勝を伸ばし続けている。セルティックスにとって、テイタムの存在がいかに大きいかをあらためて証明した一戦となった。