文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE

プロデビューから11年、34歳での日本代表初招集も実現

富山グラウジーズの城宝匡史が現役通算7000得点を達成した。

今日の滋賀レイクスターズ戦、前半を3点のビハインドで折り返した富山は第3クォーターに31-13と爆発し、試合を一気に決めてしまった。城宝の7000得点目はこの第3クォーターのラストプレーに飛び出した。

前節の大阪エヴェッサ戦を終えてプロ通算得点を6978得点としていた城宝は、この試合でシーズンハイの27得点を記録。節目の7000得点目は2人の相手選手の間をすり抜けるドライブからのレイアップで決めたものだった。

ここまで2勝19敗、5連敗を喫していた富山だったが、前節からドリュー・ヴァイニーがケガから復帰し、上向きつつあった。この試合はヴァイニーが16得点、サム・ウィラードが22得点と、城宝への依存度が減り、チーム全体としてパスもよく回った。

城宝が一人で打開してタフショットを沈める、今シーズンの富山を象徴する苦しい展開はこの試合では見られず、ヘッドコーチのボブ・ナッシュも「アシスト数16というのがとても大きく、このアシストのおかげで何人もの選手が2桁得点できた」と振り返る。

城宝は先週に発表された日本代表の重点強化選手にも選ばれており、この時には次のようなコメントを発表している。

「この年齢で初選出をしていただけたことに驚いているのが正直な気持ちです。しかし、誰でも参加できるものではないですし、バスケットをしてる人間としたら当然入りたいと思う場所なので、精一杯、今まで積み重ねてきた自分の力を試していきたいと思っています」

2005年、大阪エヴェッサでのプロデビューから11年、34歳での日本代表初招集は驚きだったが、それに値する選手であることを今日のパフォーマンスでしっかりと示した。

チームも連敗脱出。城宝は今、ノリにノッている。