ルーニーがブザービーターでプットバックを決める劇的な幕切れで5連勝
ウォリアーズは現地2日、ホームでホークスと対戦。ダブルオーバータイムにもつれる激闘となり、クレイ・トンプソンが3ポイントシュート10本成功を含む54得点と大爆発すると、最後はケボン・ルーニーがブザービーターとなるプットバックシュートを沈めて143-141で勝利した。
第1クォーター、ウォリアーズは出だしからエンジン全開のトンプソンがいきなり3ポイントシュート4本成功を含む16得点とオフェンスを牽引して38-26と先手を取る。第2クォーターに入ってもシュートタッチが良いウォリアーズは、着実に得点を重ね前半でリードを17点に広げる。
しかし、第3クォーターに入るとこのクォーターだけで9アシストを記録したトレイ・ヤングを起点に、7選手が4得点以上を挙げたホークスのチームオフェンスを食い止めることができず、25-42のビッグクォーターを作られて一気に追いつかれる。第4クォーターにウォリアーズが守備を立て直すとその後は一進一退の攻防となり、試合はダブルオーバータイムに突入した。ウォリアーズは絶好調のトンプソンが残り3秒から3ポイントシュートを放つが失敗。さらにルーニーがプットバックシュートを打って外れるが、再びプットバックで押し込むとブザーが鳴る中で今度はリングに吸い込まれ劇的な幕切れとなった。
この試合14得点20リバウンドのルーニーは、キャリア初となるブーザービーターでの決勝弾を次のように振り返る。「最初のシュートは時間がないと思って急いで打った。ただ、1本目が外れた後で時間が残っているのが見え、そこから2本目を打って決めることができた」
また、この日のヒーローであるトンプソンの54得点は昨シーズン途中に約2年半ぶりの復帰を果たした以降で最多得点となった。現地1月9日で、ちょうど復帰から1年となる中、トンプソンは「良いではなく、素晴らしいね」と、現在の充実感を語る。
「試合終盤にチームメートから信頼されてボールを持つ。競技者、バスケットボール選手として本当に生きている感じがする。リハビリの過程では、こういう状況を見るのが辛かった」
この勝利でウォリアーズは今シーズン20勝目(18敗)を挙げ、連勝を5に伸ばしている。ステフィン・カリーやアンドリュー・ウィギンズら中心選手の戦線離脱が続く中、プレーオフを狙える位置に踏み留まるにはトンプソンの奮闘が大きな鍵を握ってくる。