堅守ジャズのお株を奪うディフェンスを披露
昨日クリッパーズとの頂上決戦に快勝したウォリアーズが14勝9敗で同じ西カンファレンス7位のジャズと対戦した。ウォリアーズは1試合平均120得点とリーグナンバー1の攻撃力を誇る。対してジャズは1試合平均95.5失点でリーグナンバー1の守備力を擁する。この最強のオフェンスとディフェンスの対決はウォリアーズの「矛」がジャズの「盾」を貫き106-99で勝利した。
ウォリアーズは序盤からステファン・カリーの3ポイントシュートを皮切りに次々と得点を重ねるが、それよりもジャズのお株を奪う堅守が印象的な立ち上がりだった。
ドレイモンド・グリーンを中心にボールへの激しいハンドチェックでターンオーバーを誘発し、統率のとれたヘルプディフェンスでイージーシュートを許さない。マイボールにしてからは得意の素早いトランジションからハイペースで得点を量産していく。カリーの4点プレーなどもあり35-17と大量リードを奪い第1クォーターを終えた。
両チームともにベンチメンバーを入れ替えながらの戦いとなった第2クォーターでは、流れを奪い合う拮抗した展開となり、65-46で後半へ突入した。
後半に入るとジャズは持ち前のディフェンス力で反撃する。ボールマンと受け手へのプレッシャーを強めることで、オフェンスの準備をワンテンポ遅らせる。これでリズムを狂わせ、ゴール下を死守するセンターのルディ・ゴベールが存在感を発揮しペイント付近のシュート成功率を低下させた。
主力を欠きながらも善戦したジャズにも収穫
12点差で迎えた最終クォーター、ジャズは引き続きディフェンスからペースを掴み、ベンチから登場のジョー・イングレスが3ポイントシュートを沈めて5点差まで詰め寄った。
しかし、気合を入れ直したウォリアーズはケビン・デュラントが3本のフリースローを決めて悪い流れを断ち切ると、組織ディフェンスを凌駕する個人技で加点していった。残り1分30秒、1桁得点差を狙うジャズの3ポイントシュートがことごとく外れ、そのリバウンドを拾ったカリーがそのままワンマン速攻を決めて14点差に。ジャズも最後まで粘るも、逆転はならなかった。
ウォリアーズはカリーが26得点、デュラントが21得点を記録。グリーンが13得点10リバウンド8アシスト4スティールとオールラウンドに活躍した。
敗れたジャズはイングレスがキャリアハイとなる5本の3ポイントシュートを成功させ、チームハイの21得点を挙げた。ゴベールが20得点17リバウンドとペイントエリアの強さを見せた。
オフェンス対ディフェンスの対決はオフェンスのウォリアーズに軍配が上がった。だが、エースのゴードン・ヘイワード、先発ポイントガードのジョージ・ヒルを欠く中で接戦を演じたことはジャズにとって大きな収穫。ウォリアーズとの再戦は12月20日に行われる。