フランチャイズ記録を更新する、前半で91得点の猛攻
ネッツがホームにウォリアーズを迎えた一戦。序盤から攻守が噛み合い、3ポイントシュートに速攻とオフェンスが爆発したネッツが前半で40点ものリードを奪い、ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンが不在のウォリアーズを143-113で粉砕した。
ロイス・オニール、ジョー・ハリスがリズム良く3ポイントシュートを決めていったネッツは、開始5分間で放ったすべてのフィールドゴールを成功させ、23-10のスタートダッシュを切った。その後も、好調なオフェンスに引っ張られるようにディフェンスの強度も上がり、タフショットを打たせては速攻を繰り出していった。21点をリードし、残り4分を切った場面でコートに送り出された渡邊雄太はこの勢いを加速させる。
チームメートのスクリーンを生かし左コーナーへ移動した渡邊は、抜群のタイミングでケビン・デュラントからパスを受け、迷いなく3ポイントシュートを放ち、出場からわずか10秒で初得点を挙げた。直後には、クローズアウトシチュエーションから3ポイントシュートを警戒する相手の裏をかいてペイントアタックし、ディフェンスを収縮させて、エドモンド・サムナーの3ポイントシュートを生み出すきっかけを作った。
第1クォーターを46-17で圧倒したネッツの流れは第2クォーターに入っても変わらない。そして、クォーターをまたいでそのまま出場した渡邊がビッグプレーを見せる。開始1分半、ベン・シモンズとのハンドオフに行くと見せかけてジョーダン・プールの裏を取ると、完璧なバックドアから豪快なボースハンドダンクを叩き込んだ。
その後も渡邊はガード陣がビッグマンにつくシチュエーションで素早くマークマンを受け渡し、ミスマッチを解消するなど持ち前の守備力を発揮。2本目のコーナースリーも沈め、攻守で安定したパフォーマンスを見せた。
そして、19本中13本の3ポイントシュートを成功させ(68.4%)、49本中35本のフィールドゴール成功(71.4%)と、オフェンスが爆発したネッツは、前半終了時点での得点でフランチャイズ記録を更新する91点を奪い、40点差をつけて勝負を早々に決めた。
渡邊は約20分の出場で2本の3ポイントシュートを含む8得点、2リバウンドを記録。後半はイージーレイアップをミスするなど、違いを生み出すことはできなかったが、前半の楽勝ムードを作り出す上で重要な役割を担った。連勝を7に伸ばしたネッツは3位キャバリアーズに1.5ゲーム差、首位バックスに2.5ゲーム差と上位陣の背中をとらえている。