「今回は日本の力にならなければいけない」
栃木ブレックスの竹内公輔は、大学時代から約10年にわたって日本代表の常連であり続けていた。だが、今回のワールドカップ予選では、Window1以降は最終メンバー入りから外れている。そんな中、来週に富山で開催されるWindow5に向けての代表合宿ではここまで残っており、再び代表のユニフォームを着る姿を見られる可能性が高くなってきた。
「八村(塁)君、渡邊(雄太)君がいましたので、全く必要ないとまではいかないですけど、自分がいなくても、という部分はありました。ただ、今回は2人がいないですし、日本は4連勝して流れが良いので、力にならなければいけないと思いました」
このように竹内は、八村、渡邊の不在によってどうしても生じてしまうインサイドのサイズ不足を補う役割を担う一員になりたいと語る。その彼を後押ししたのは、栃木のファンの言葉だった。
「シーズン中で難しい時期ではありましたけど、ファンの方たちが『また代表でプレーするのを楽しみにしている』とおっしゃってくれています。そういう言葉もあってもう1回、身体のこととか気にせずにやろうと思います」
自身の求められる役割についてはこう考える。「栃木とはもちろんチームのシステムが違うので、みんなに比べると出遅れている分はしっかりアジャストする。ニック(ファジーカス)が中心になるので、彼が気持ちよくプレーできるようサポートして、チームのリズムを保てるようにプレーしたい」
栃木ブレックスの好調が後押ししての代表入り
懸念されるコンディションについては、「開幕前にケガの治療に専念させてもらったおかげで調子が良くなっています」と語っているように、開幕節を欠場した以外は、安定したプレータイムを得て栃木の強力インサイドをライアン・ロシター、ジェフ・ギブスとともに支えている。
とはいえ、ひざの状態が万全なわけではなく、週末のリーグ戦、平日の代表合宿という過密日程をこなすことのリスクは当然のようにある。それでも招集に応じたのは、冒頭で語った代表への献身的な思いであり、ファンの気持ちに応えたいという気持ち、それに加え「あとはブレックスの調子が良いことも後押しになりました。昨シーズンと違いスタートダッシュに成功して、今のところ首位に立っているので」と、チームが好調であることも大きい。
今シーズンから導入されたレギュレーション変更によって、竹内はBリーグでは外国籍選手とマッチアップする機会が確実に増加している。12名の最終メンバーに残った時、その経験を竹内が代表の舞台でも発揮することができれば、それは勝利に直結する大きな要因となってくる。
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