渡邊雄太

デュラントが単一クォーターでキャリアハイとなる26得点

ネッツがアウェーでピストンズと対戦。前半で17点のビハインドを背負う苦しい展開となったが、ケビン・デュラントが26得点、カイリー・アービングが11得点を第3クォーターだけで固めて試合をひっくり返すと、その後はリードを最後まで保ち、124-121の逆転勝利を収めた。

渡邊雄太は立ち上がりのパフォーマンスに苦労した。試合開始約5分、8点ビハインドでコートに送り出された渡邊はドライブからプルアップを放ち、コーナースリーを打つも、このシュートが決まらない。守備では周りとの連携が上手く取れず、スイッチするかどうかが曖昧になりドライブから失点を許した。残り3分には今年のドラフト5位、ジェイデン・アイビーの鋭いドライブを止められず、ポスタライズダンクを食らった。ディフェンスでリズムがつかめない渡邊はボール運びからデュラントにパスを返す際に、バックコートバイオレーションとなるらしくないイージーミスも犯した。

だが、そこから徐々に落ち着きを取り戻すと、アレック・バークスに1on1を仕掛けられた際には持ち前のフットワークで侵入を許さず、ステップバックシュートをブロックし、24秒バイオレーションを誘発する好守備を見せた。

なかなか波に乗れないネッツは17点ビハインド(54-71)で前半を終えたが、後半に入るとデュラントの得点力が爆発。決して簡単ではないシュートを次々と沈めていき、単一クォーターでのキャリアハイを更新する26得点を挙げ、さらに2本のブロックショットも見舞い、攻守で躍動した。

ネッツはデュラントの活躍で一歩抜け出したが、ピストンズの粘りに遭い突き放すことができない。最終クォーター6分過ぎにはボーヤン・ボグダノビッチに3ポイントシュートを決められ4点差に迫られた。それでも、直後のオフェンスでベン・シモンズからの高速パスを受けた渡邊がクイックリリースからコーナースリーを沈めてリードを保った。

その後、残り11秒に1点差まで迫られるも、デュラントがフリースローを2本とも成功させ、同点を狙ったボグダノビッチの3ポイントシュートが外れて、そのまま逃げ切った。

渡邊は約26分の出場でフィールドゴール4本中1本成功の3得点に留まったが、3リバウンド3アシスト1スティール2ブロックを記録とマルチな活躍を見せた。また、軽快なフットワークでドライブコースを塞ぎ、両手を上げてタフショットを打たせていたが、連続でファウルをコールされるなど、審判の笛へのアジャストにも苦労した。それでも、クロージングラインナップとして起用され、チームの6連勝にしっかりと貢献した。