タイラー・ヒーロー

指揮官はヒーローを絶賛「これからもどんどん自己主張してほしい」

12月15日、ヒートはバック・トゥ・バックの2試合目、バム・アデバヨやカイル・ラウリーの欠場という不利がありながら、ロケッツに111-108と競り勝った。前日のサンダー戦でキャリアハイの35得点、同じくキャリアハイの3ポイントシュート成功9本を記録していたタイラー・ヒーローは、この試合で早速このシーズンハイをいずれも更新し、3ポイントシュート成功10本を含む41得点を挙げてチームを勝利に導いた。

ヘッドコーチのエリック・スポールストラは「昨日に続いてショットメーキングが素晴らしかった。今はまさに最高のリズムをつかんでいる。チームメートが素晴らしいスクリーンを掛けて、そのチャンスを確実に決めている」と、ヒーローの出来だけでなくチームオフェンスも称賛した。

そのヒーローは「勝てて気分が良いよ。特にこの2試合は厳しい条件で戦わなければいけなかった。先発が2人抜けて、アウェーでの連戦。それで連勝して勝率を5割に戻せたんだから、本当にうれしい」と、チームの勝利を素直に喜ぶ。

前日は3ポイントシュートを17本打って9本成功、この日は15本打って10本成功。スクリーンを上手く使って良いシュートが打てていることもあるが、そもそも多くの本数を打てていることが、連夜の大量得点の要因となっている。ヒーローは「相手のディフェンスにもよるけど、僕らのプレーメークも良いんだと思う。チームとしてペイントエリアをちゃんと攻めているからこそ、僕が外でオープンになっているからね」と語る。

ただ、ヒーローが決めるとの確信を持てるからこそ、アシストパスが彼に回って来るとも言える。指揮官スポールストラは言う。「これだけ良いシューターがいれば、キャッチ&シュートを打たせたいと思うものだ。タイラーはドライブからでもキャッチ&シュートでも良いシュートを打てる。これからもどんどん自己主張してほしい」

それでもヒーローは、コート上では雄弁でも、試合が終われば控え目だ。彼は自分の手柄を誇るのではなく、チームとして戦った結果の勝利であることを強調する。

「どちらに転ぶか分からない接戦だったけど、僕たちはお互いにサポートし合って戦うことができた。チームの結束が今日の勝因だよ。お互いに助け合って、それぞれの成功を喜ぶ。この遠征ではそれができているのが良いね」