ステフィン・カリー

カリー抜きで反撃するも、74失点の前半の出来の悪さを覆せず

ウォリアーズはペイサーズ戦に119-125で敗れ、エースのステフィン・カリーを失うことになった。

第3クォーター残り2分、80-93とウォリアーズが2桁のビハインドを追う場面。ドライブでリムへと向かうジェイレン・スミスからボールを奪おうとカリーは左腕を伸ばしたが、シュートしようとボールを持ち上げようとするスミスの動きに左腕を持っていかれた。

カリーはプレーを続けようとしたが、肩の痛みがそれを許さない。それまでフィールドゴール19本中11本成功、5本の3ポイントシュート成功を含む38得点とオフェンスを引っ張っていたカリーが抜けた後、残されたチームメートが奮起し、ディフェンスから立て直して終盤には1ポゼッション差に迫ったが、反撃はわずかに届かなかった。

カリーがプレーを続けられなくなった上に、第4クォーター残り8分でドレイモンド・グリーンが立て続けに2つのテクニカルファウルを受けて退場に。これで追い上げの勢いが削がれたことも無視できない。

試合後に指揮官のスティーブ・カーは、カリーが明日にMRI検査を受けることを明かしている。「ステフは元気だ。軽傷であることを願うよ」と指揮官は言うが、左肩の腱を痛めた、あるいは脱臼の恐れがあり、その場合は数週間はカリー抜きで戦うことになりそうだ。

そしてウォリアーズは今回も敵地で敗れており、これで敵地での試合は2勝13敗。このペイサーズ戦も後半に入って持ち直していたものの、前半だけで74失点とディフェンスが全く機能せず、カリーのケガがなくても苦戦は免れなかった。カリーのケガが軽傷で済んだとしても、彼の得点能力にすべてを託す戦い方ではチームは浮上しない。何らかのテコ入れが急務な状況となっている。