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ケビン・デュラントは「80点までいけたかも」とコメント

12月5日にオラクル・アリーナで行なわれたペイサーズ戦で、わずか29分の出場で60得点をマークしたウォリアーズのクレイ・トンプソン。ショットクロックが導入された1954-55シーズン以降では、出場時間が30分未満での最多得点記録を樹立した試合後、トンプソンは、元NBA選手の父マイカル・トンプソンから「70点は取れていた」と指摘されたと語った。

「父からは『70点は取れた』と言われたよ。『ワイドオープンな状態で4本の3ポイントシュートを外した』ともね」

2015年1月23日に行なわれたキングス戦の第3クォーターだけで37得点を記録したトンプソンは、単一クォーターでのNBA最多得点記録保持者でもある。ペイサーズ戦の最中キングス戦のことが頭をよぎったと話したトンプソンは、「ボールに触るたびに観客が立ち上がっていたし、自分の名前を力いっぱい叫んでくれた。こういうことを当たり前とは思わないし、ごくまれなことだから」と言う。

試合後の会見では、チームメートのケビン・デュラントも「何本かレイアップもブロックされたりしていたから、ひょっとしたら80点は取れていたかもね」とコメント。

デュラントの加入以降、ステファン・カリー、トンプソンの得点が減る可能性が指摘されてきたが、開幕から21試合目にして持ち前の得点力を爆発させたトンプソン。ペイサーズ戦後には、「突然爆発した試合で、自分にとって大きい」と話した。

「こんなことをやれる選手に成長できるなんて考えたこともなかった。自分自身を驚かすパフォーマンスは、今回のようなプレーを今後も続けたいと思わせてくれるモチベーションになる」

開幕からいまいち存在感を発揮しきれなかったトンプソンがついに目覚めたことで、『スーパーチーム』の役者が揃った。ウォリアーズの超強力オフェンスは、今後さらに破壊力を増すはずだ。

この偉業に対し、カリーから手荒い祝福を受けたトンプソン。