もどかしい状況が続く川崎ブレイブサンダース、篠山竜青の抱く思い「みんなが当事者意識を持って向き合わないといけない」

もどかしい状況が続く川崎ブレイブサンダース、篠山竜青の抱く思い「みんなが当事者意識を持って向き合わないといけない」

2022/12/09 18:43

バイウィーク明け以降、3回連続となる初戦に勝つも第2戦に敗れる状況

12月5日、川崎ブレイブサンダースは島根スサノオマジックと対戦した。序盤からリードを奪い80-64と快勝した第1戦の勢いをキープし、開幕節以来となる同一カード連勝を達成したいところだったが、61-89の大敗を喫してしまった。

川崎は序盤からゴール下で人数をかける島根のディフェンスを受け、インサイドから思うように得点を挙げられない。さらにアウトサイドへパスをさばきオープンシュートのチャンスを作るも決め切ることができず、前半を8点ビハインドで折り返す。

後半になってもこの展開は全く変わらない。川崎は第3クォーターに3ポイントシュート11本を放つが1本しか決まらず、守っては島根の質の高いチームオフェンスによるパス回しを止められずに失点を重ねる。この結果、第3クォーターに8-22とビッグクォーターを作られてしまい、攻守ともに良いところがなく敗れた。

川崎の篠山竜青は、大敗の要因を次のように振り返る。「バイウィーク明けから新たにゾーンディフェンスに取り組んでいますが、今日は相手に弱点をしっかり突かれてしまいました。その上を行く対策をしたり、ディフェンスの強度を表現することができなかったです。オフェンスはしっかりズレを作って良いシュートを打てていたと思いますが、単純に決め切れず、イージーなシュートを落としてしまった。逆に島根さんは確率良く決めてきた試合展開だったと思います」

代表ウィークによる中断明けから川崎は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦、仙台89ERS戦、そして今回の島根戦と、すべて初戦を勝利しても第2戦を敗れている。その点について佐藤賢次ヘッドコーチは「第1戦にチームで行った準備を表現できるようになったことは成長だと思います」と語った後、今のチームの課題を続ける。

「今日のように出だしでプレッシャーをかけられると、代わりに入った選手の足が止まっていたり、ボールが手につかなかったりする。そういう部分は強いチームになるためにまだまだ足りない部分です。(初戦を受けての相手のアジャストに対し)メンタル的にも試合中にアジャストしていく力など足りないです」

自分が意識する役割「その時々でチームに必要なものをやらないといけないです」

篠山は現状を「確実にステップアップはできています。トライしていることは間違いではないと思います」と語るが、一方で物足りなさも感じている。「ステップアップしないといけないところはたくさんあります。シュートの確率、一つひとつのパス、ディフェンスのエラーなど、個々のちょっとずつのステップアップは特に地区上位の強いチームと戦う時には必要だと痛感しています」

Bリーグ開幕以降、常にリーグの上位に君臨してきた川崎だが、今シーズンはここまで9勝7敗と貯金が増えていかない。この現状に周囲はヤキモキしてしまうところだが、篠山は「焦って勝てるんだったらいいんですけど、焦っても仕方ないです」と冷静だ。

しかし、同時に「ただ、のんびりはしていられないです」と危機感も抱く。「誰かがやってくれるだろう、誰かのシュートが入ってくれるだろうと一人でもそういう考えの人がいると一気に崩れてしまいます。それこそ全員キャプテンでやっていますし、みんなが当事者意識と責任感をしっかり持って一つひとつのプレーの質を高めるところに向き合わないといけないと思います」

川崎に限ったことではないが、ここから22日間で10試合とタフな日程が続いていく。この踏ん張りどころで篠山は自分がなすべき役割をこう考えている。

「その時々でチームに必要なものをやらないといけないです。苦しい時こそ自分が得点で繋がないといけないですし、誰かが乗っているなら思う存分にその選手を生かさないといけない。ベンチから出ることが多いので自分がコートに出た時は、何かスイッチが変わったり、自分の時間帯を作るというところに真摯に向き合って毎試合をやっていくしかないと思います」

今の川崎はBリーグ開幕以降で最もタフな状況を迎えていると言える。この苦境を乗り切り、貯金を増やして2023年を迎えるためには篠山がコート内外で持ち前のリーダーシップを発揮し、チームを正しい方向に導いていくことが重要だ。

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