候補に上がっているのは有力高校生が集まる3つの有名な大会

NBAは高校生に対するスカウト活動の規則を緩和すると『ESPN』が報じている。12月中旬からNBAの各チームは、将来にNBA入りが期待される高校生たちが参加する大会を視察することが許可される模様だ。

現在、NBAでドラフトエントリーできる条件はアメリカ在住の選手だと高校卒業から1年後かつ、19歳を迎える年でなければいけない。そのため高校生を直接ドラフト指名することはできないが、それでも今回の変更は各チームの編成担当にとって大きな助けとなる。

例えば今オフのドラフト1巡目全体7位でトレイルブレイザーズに指名されたシェイドン・シャープは大学1年生のシーズンを全くプレーせずにアーリーエントリーした。高校時代から世代随一のタレントと評価されていたシャープだったが、しばらく実戦から離れていたことで彼の評価は非常に難しいものとなっていた。他にも最近だと、2020年で全体2位指名のジェームズ・ワイズマン(ウォリアーズ)、2019年で全体5位指名のダリアス・ガーランド(キャバリアーズ)はそれぞれ大学1年のシーズン序盤に故障しワイズマンは3試合、ガーランドは5試合のみの出場でアーリーエントリーしている。

スカウトたちにとって高校卒業から1年後のアーリーエントリーが有力視される逸材たちを高校生のうちからじっくり視察できることは、ドラフト指名における判断材料が増えるため歓迎すべき状況だ。『ESPN』はスカウトが参加できるイベントとして、12月下旬にラスベガスで開催されるターカニアン・クラシック、1月中旬のスポルディング・フープホール・クラシック、3月下旬のガイコ・ナショナルズを有力候補に挙げている。

ちなみにNBA入りの年齢制限についてはアダム・シルバーコミショナーが将来的には18歳に引き上げ、高卒から直接NBA入りできるように変えたい意向を明かしている。反映しているものなのかどうかも興味深い。