アンソニー・デイビス

アデトクンボ40得点に対し、デイビスは44得点でレイカーズが勝利

レイカーズは12月2日から6試合のアウェーゲームが続く遠征をスタートさせた。その初戦となったバックス戦に133-129で勝利。「長期の遠征では、最初のゲームと最後のゲームがすごく大事なんだ。その最初の試合、しかもバックスを相手にこういう勝ち方ができれば、良いリズムに乗れる」とアンソニー・デイビスは胸を張った。

ヤニス・アデトクンボが40得点を挙げたが、デイビスはそれを上回る44得点、さらに10リバウンド4アシスト3ブロックを記録。デイビスがこの対決を制した要因は、ディフェンスではゴール下で身体を張ったが、オフェンスではヤニスだけでなくブルック・ロペスがいるゴール下を無理に攻めるのではなく、彼らの手前から打つジャンプシュートを効果的に決めたからだ。

デイビスは2点シュートを24本中16本と高確率で決めたが、ペイント外の2点シュートを8本打ち、5本を決めている。これがバックスのディフェンスを戸惑わせ、デイビスをリズムに乗せることになった。

「自分のジャンプシュートには常に自信を持っているし、彼らのプレースタイルは分かっているから、リム周辺だけでプレーするつもりはなかった。自分の得意な形で、自信を持ってシュートを打つだけさ」とデイビスは言い、ヤニスとの勝負について「互いに刺激し合ってベストを引き出したと思う。楽しい対決だったよ」と語る。

この試合はデイビスにとって、個人のパフォーマンスだけでなくチームとしての戦い方も満足のできるものだった。「チームワークがとてもよかった。48分間を通じて強敵と競い合い、パンチを食らいながらも彼らの勢いに負けず、自分たちのゲームプランを遂行した。素晴らしい勝利だったと思うよ」

第4クォーター残り1分7秒、デイビスのダンクに繋がる一連のプレーについて、彼は「レイカーズのバスケを象徴するものだ」と力説した。130-127とわずかにリードする場面、クリス・ミドルトンがパスを受け損なった瞬間を見逃さずにラッセル・ウェストブルックがコートにダイブする。そのこぼれ球を拾ったレブロンはリムへと走りつつ、シュートを阻もうと飛び込むヤニスの動きを良く見てデイビスのイージーダンクをアシストした。

レイカーズを率いるダービン・ハムも「3人のスター選手が互いに支え合い、力を合わせた。これこそが、勝つために最も大事なものだ」と称えるプレーだった。

ここからウィザーズ、キャバリアーズ、ラプターズ、セブンティシクサーズ、ピストンズと敵地での試合が続く。タフなスケジュールではあるが、バックス戦で見せたチーム一丸のパフォーマンスを継続できれば、結果は付いてくるはずだ。

バックス戦で28得点8リバウンド11アシストとほぼトリプル・ダブルの活躍を見せたレブロン・ジェームズは「僕たちはまだバックスのレベルに達していない」とコメントした。これは今年2月にバックスに大敗した時の言葉と同じだが、ニュアンスは全く違う。今のレイカーズには、長期遠征を乗り切った時にチームが大幅に向上しているであろうという希望が持てる。