レブロン・ジェームズ

写真=Getty Images

NBA史上5人目となる、異なる3チームで50得点超え

レブロン・ジェームズが、またしてもNBA史にその名を刻んだ。

レブロンは、11月18日にアメリカン・エアラインズ・アリーナで行なわれたヒート戦で、シーズンハイとなる51得点を決め、113-97での勝利に貢献。異なる3チームで50得点超えを果たしたNBA史上5人目の選手となった(その他はジャマール・クロフォード、バーナード・キング、モーゼス・マローン、ウィルト・チェンバレン)。

レブロンは試合後、「これまでに所属したチームは、いずれも歴史のある球団。マイアミでも歴史に残ることをやったし、クリーブランドでも歴史的な結果を残せた。それに、レイカーズの歴史は言うまでもない。チームメート、コーチングスタッフが自分を信頼して、プレーを決めさせてくれている。コートに立つ時には、できるだけ効率的なプレーを心がけているんだ」とコメントした。

レブロンの1試合50得点超えはキャリア12回目で、その内11回は敵地での試合で達成している。

ヒート戦で8本中6本の3ポイントシュートを成功させたレブロンは、11月の3ポイントシュート成功率を50%(52本中26本成功)にまで上昇させている。10月の8試合では成功率27.3%(44本中12本成功)と苦しんだが、その原因の一つは、国土の広いアメリカならではの地理的環境が影響しているとレブロンは話す。

「この33年間、自分は東海岸で過ごしてきた。それが今年から西海岸に移って、あらゆることが変わった。たった3時間の時差だけれど、あらゆることが劇的に変わった。長く東海岸に住んでいた自分にとっては、色々とアジャストするのに時間がかかっている。自分のプレーもそうだし、住環境の変化も、家族のことも、色々と対応しているところだよ」

第4クォーター残り16.5秒に3ポイントシュートを決めたレブロンは、ベンチにいたランス・スティーブンソンに向かって指を差した。実はこの直前、スティーブンソンから「3ポイントシュートで締めくくれない方に賭けるよ」と言われたためだったと、試合後に明かしている。

「ランスから勝負を決めるように言われた。彼が『3ポイントシュートで締めくくれない方に賭けるよ』と言うものだから、3ポイントシュートを打った。それでランスの方を指差していたんだ」

ヒート時代のスタッフとハグを交わして再会を喜んだレブロンは、「良くない時もあったけれど、それ以上に良い時を経験した。だからこそマイアミの人にはリスペクトと愛情を持っている。特に、球団で仕事をしている人にはね」とも語った。

21日には、地元クリーブランドに凱旋し、キャバリアーズと対戦する。ヒートに移籍した2010年の時とは異なり、今回はキャブズファンも、2016年に球団初優勝をもたらした功労者レブロンの功績を称えるに違いない。

もしかすると、2試合続けての古巣対戦で、またしても歴史的なパフォーマンスを披露してくれるかもしれない。