指揮官のルー「毎晩、異なる選手たちがステップアップしている」

現地11月21日、クリッパーズがホームでジャズを迎え撃った一戦はノーマン・パウエルが30得点、レジー・ジャクソンが27得点とともにシーズンハイの活躍を見せ121-114で勝利した。これでクリッパーズは3連勝を記録している。

第1クォーター、クリッパーズはベンチスタートのジョン・ウォールが約6分半の出場で7得点3アシストを挙げてチームに勢いを与える。そのまま確率良くシュートを沈めていき、第2クォーター残り6分を切って17点にまでリードを広げた。しかし、ここからジャズの追い上げを食らうと、第3クォーターにはラウリ・マルカネンを中心としたジャズの猛攻を止められず、22-37とビッグクォーターを作られ88-93と逆転を許した。

しかし、クリッパーズは第4クォーターに入ると持ち前の激しいディフェンスを取り戻す。このクォーターで6つのターンオーバーを誘発し、相手のフィールドゴールを20本中7本の成功に抑えることで主導権を取り戻した。そして、オフェンスではパウエルとジャクソンの2人で計17得点を挙げるなど前半の勢いを取り戻し、粘るジャズを振り切って逆転勝利を収めた。

3試合連続で20得点以上を記録しているジャクソンは劣勢の時も「パニックにはなっていなかった」と言い、 第3クォーターでの失速から見事なカムバックを果たした一戦を振り返る。「コーチは正しいタイミングでいくつかタイムアウトを取ってくれたと思う。それでチームとして何をするべきか理解できていた」

この試合、クリッパーズは得点源のポール・ジョージが欠場した。さらに約1カ月の欠場から現地17日に復帰したばかりのカワイ・レナードは、この試合も23分のプレータイムに抑えられ8得点に留まるなど、まだコンディションは万全ではなかった。それでも勝ち切ったことで、指揮官のタロン・ルーはチームの総合力について大きな手応えを得ている。「チーム全体を称えたい。誰がコートに立っていても私たちには勝つチャンスがある。タフな夜もあるし、いつもうまく行く訳ではない。ただ、毎晩異なる選手たちがステップアップしている」

クリッパーズは開幕から2勝4敗と出遅れたが、徐々に調子を上げて11勝7敗と貯金を増やしている。レナードが本調子ではない中でも白星が先行し、チーム力が確実に向上していることを示している。