週間MVP受賞の活躍で快進撃を見せるチームを牽引する
現地11月20日、キングスは激しい点の取り合いとなったホームでのピストンズ戦を137-129で制した。最後にプレーオフ出場を果たしたのは2006年と低迷が続くキングスは、今シーズンも開幕4連敗と出遅れてしまった。しかし、そこから平均120得点を超えるリーグ随一のハイパワーオフェンスで巻き返すと、このピストンズ戦の勝利で実に2005年1月以来となる6連勝を達成した。
9勝6敗と好調のキングスを牽引しているディアロン・フォックスは、ここまで平均25.4得点、6.4アシスト、4.8リバウンドを記録し、第5週の週間MVPに輝くほどの活躍を見せている。ピストンズ戦で33得点7アシストを挙げたフォックスについて、チームメートのハリソン・バーンズは次のように称えた。「今の彼は攻守に渡ってオールスターレベルのプレーをしていて、キャリア最高のバスケットボールをしている。今夏の練習の賜物だね」
「連勝が続くのはいつでもエキサイティングなことだと思う」と語ったフォックスは、ホームの応援に感謝するとともに、反省が残るプレー内容でも勝ち切れたことにチームの成長を感じている。
「もし、アウェーゲームだったら特に今日のようなディフェンスの場合、おそらく勝てなかっただろうね。ベストなプレーができず相手にシュートを決められても勝てたのは良いことだ。教訓を得ながら試合に勝てた」
フォックスが目立つキングスだが、ドマンタス・サボニスは平均17.5得点、10.9リバウンドに加え6.0アシストと攻撃の起点としても大きく貢献している。また、6選手が平均12.0得点以上を記録しており、個人に依存せず質の高いチームオフェンスを展開することで得点を量産できている。あとは堅いディフェンスの構築に定評のあるマイク・ブラウン新ヘッドコーチの下で、守備の安定感をどこまで高めることができるか。この課題を改善できれば、今度こそ長期に渡る低迷を抜け出しプレーオフ戦線に加わることができるはずだ。