「数字で見るBリーグ」渡邊雄太がNBAトップに躍り出たことで話題の、シュートの効率性を表す『TS%』って何だ!?

「数字で見るBリーグ」渡邊雄太がNBAトップに躍り出たことで話題の、シュートの効率性を表す『TS%』って何だ!?

2022/11/22 12:00

3つのシュート成功率を総合した、シュートの効率性を示す数値

この記事を開いてくれたすべての皆様、数字の沼へようこそ。自称『日本一スタッツをとる素人』である私しんたろうが、公式サイトのボックススコア(ベーシックスタッツ)から一歩踏み込んだ、『アドバンスドスタッツ』を紹介、解説していきたいと思う。

以前、真のシュート成功率を表す『eFG%』をご紹介したが、個人的に重視し、渡邊雄太がNBAトップに躍り出たことで話題沸騰中の『TS%(True Shooting %)』というスタッツを紐解いていきたいと思う。

『TS%』は2ポイントシュート決定率、3ポイントシュート決定率、フリースロー決定率の3つのシュートの決定率を一緒に計算することで、その選手の効率性を正確に計算できるスタッツである。

気になるのは分母の数式だと思われるので、解説していこう。

①『0.44×FTA』これはフリースローを獲得したシュートの本数を表している。2ポイントシュート試投時にファウルを受けたら2本のFTAなので、0.5×FTAとなるが、バスケット・カウントのボーナススローやテクニカルファウルによるフリースローなどが存在するので、総合すると0.44が最も近似すると言われている。(個人的に検証したところ、Bリーグでは若干変わるのだが誤差であったため一般的な数式を利用している)

②『FGA+(0.44×FTA)』に2をかけている点。これはすべてのシュートが2ポイントシュートであった場合の総得点を表している。この数式を読み解くと、すべてのシュートが2ポイントシュートであったと仮定すると、どれくらいの確率でシュートを決められる選手なのかが計れる。つまり、決定率というよりもシュート効率を計る指標であることがわかる。では具体的にどういったシチュエーションにおいて意味があるものなのか見てみよう。

選手Aは24得点、選手Bは34得点を記録したと仮定すると、得点自体は選手Bの方が多いが、決定率を見ると選手Aの方が効率の良い選手に見える。しかし、選手AのTS%は54%、選手Bは61%であったため選手Bの方が(決定率は低いものの)、シュート効率が良い選手であることがわかった。

前置きが長くなってしまったが、第6節終了時点でのTS%ランキングを見てみよう。※出場試合9試合以上の選手でランキング

順位チーム選手試合数平均得点TS%2FG%3FG%FT%
1信州三ツ井利也112.079.94%50.00%66.70%100.00%
2広島朝山 正悟112.678.83%50.00%58.30%75.00%
3富山ジョシュア・スミス1119.875.69%74.55%100.00%68.00%
4SR渋谷井上 宗一郎92.772.69%0.00%54.50%75.00%
5群馬ケーレブ・タ ーズースキー1110.072.64%68.85%0.00%76.50%
6琉球ジョシュ・ダンカン1113.171.09%61.67%56.00%75.70%
7名古屋D齋藤 拓実1111.770.45%50.00%55.60%75.00%
8SR渋谷ケビン・ジョーンズ1119.269.70%64.63%48.00%75.00%
9千葉J⻄村 ⽂男94.469.54%50.00%47.80%75.00%
10島根ニック・ケイ1114.968.36%65.22%38.90%94.10%
11SR渋谷⻄野 曜118.168.08%65.96%50.00%63.20%
12三河ダバンテ・ガ ードナー1118.068.07%61.54%42.20%88.20%
13北海道橋本 ⻯⾺1111.667.99%51.43%50.00%100.00%
14滋賀川真⽥ 紘也112.667.31%50.00%0.00%80.00%
15名古屋Dスコット・エサトン1113.067.17%64.38%36.40%72.50%
16千葉Jギャビン・エドワーズ117.366.31%70.59%28.60%71.40%
17A東京アレックス・ カーク1110.766.23%61.97%25.00%84.40%
18群馬野本 建吾91.665.79%42.86%100.00%83.30%
19SR渋谷⽯井 講祐1110.465.76%56.41%44.70%86.40%
20千葉Jクリストファ ー・スミス1015.265.07%54.90%45.60%90.00%
21川崎マイケル・ヤ ングジュニア1111.564.89%64.71%26.70%81.30%
22大阪合⽥ 怜107.164.83%52.38%46.90%100.00%
23京都シェック・デ ィアロ1015.864.80%66.02%28.20%88.90%
24名古屋Dコティ・クラ ーク1118.964.61%60.24%42.90%79.40%
25秋田⽥⼝ 成浩1113.664.32%53.06%45.90%93.30%
26三遠佐々⽊ 隆成1110.664.17%57.78%45.00%78.60%
27FE名古屋野﨑 零也117.664.10%65.12%36.80%87.50%
28川崎ニック・ファ ジーカス1020.564.08%57.01%40.70%84.70%
29琉球ジャック・ク ーリー1117.663.73%59.20%33.30%78.20%
30茨城トーマス・ケネディ1115.163.71%63.79%37.50%78.40%

前回のeFG%ランキングと同様に不動の地位を築いている上位3名にももちろん注目だが、3ポイントシュートを武器に4位にランクインした井上宗一郎(SR渋谷)や、献身的なスクリナーでありながら、ピック&ロールのロールマンとして高いフィニッシュ力を見せるケーレブ・ターズースキー(群馬)、得点こそ少ないものの、ベンチから颯爽と現れ得点していくプレースタイルさながらにトップ10入りを果たした西村文男(千葉J)には注目だ。

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