指揮官のジョン・パトリックも「素晴らしいパフォーマンスだった」と絶賛

11月20日、千葉ジェッツと広島ドラゴンフライズの第2戦が行われた。前半に先手を打たれ第1戦に敗れた千葉Jは、指揮官のジョン・パトリックが「オフェンスとディフェンスに良いエネルギーを出して勝つことができました。特に前半のパフォーマンスに満足しています」とチームを評価したように、相手にイージーショットを許さない強固な守備と確率の高いシュートを見せ、54-25と前半で勝負を決めた。

中でも原修太は、無得点に終わりプレータイムも今シーズン最短の16分と不発に終わっていた第1戦から見事にカムバックし、25分間で13得点、4アシストを記録した。また、ディフェンスでは第1戦に3ポイントシュートを3本決めて広島に流れを引き寄せた辻直人をマークし、フィジカルを生かした守備で攻撃の芽を摘むなど、攻守で存在感を発揮した。

原は試合を次のように振り返っている。「昨日の試合は出だしが悪く、負けるべくして負けた試合になりました。今日は、昨日の(荒尾)岳さんのディフェンスを見て、僕もそうですしみんなが『こういうディフェンスじゃなきゃ勝てない』と気合いを入れて、やりたいディフェンスができていたと思います」

原が満足げに語った守備面については、指揮官も絶賛している。「得点が取れなくても、いつもディフェンスとハードワークをしてくれています。原も人間だから良い日と悪い日がありますが、今日は素晴らしいパフォーマンスでした」

原を筆頭に前半から攻守でエナジーを出した千葉Jは最終スコア91-77で勝利し、東地区首位をキープした。原は「バイウィーク期間中に新型コロナの影響で練習できない期間があって、試合勘が鈍っていました。でも、今日は他の4人を引っ張っていけるようなディフェンスができたかなと。まだまだ課題はありますが、これから良くなっていくと思います」と先を見据えた。

過去最低の成功率も失わない積極性「すごく気持ち良く打てています」

ここまでの全11試合で先発を務めている原は、ヘッドコーチが変わってもなお昨シーズンと変わらないプレータイムを確保しており、攻守ともにフィジカルを生かしたプレーで勝利に貢献している。その中で指揮官から求められていることを聞くと、「シュートを打つこと」だと話した。

「とにかくシュートを打ちまくることですね。コーチ陣からも常に打てと言われるほど求められています。チェックがある中でタフショットを打つとさすがにヘッドコーチから言われますが、相手の手が上がっていなくてノーマークで打つこと自体に何か言われることはありません。僕以外にもシュートを打って怒るっていうことはあまりないので、そこはすごくやりやすいですね」

原の現在の3ポイントシュート成功率は過去最低の21.2%と決して良い確率で決めているわけではないが、アテンプト数は平均3.0本で過去最多の数字となっている。この試合でも、ボールを受けた原が3ポイントラインから少し離れた位置でもフリーとなったことを見て、迷わずシュートを放ち広島を突き放す得点を挙げるなど、積極性が垣間見ることができた。

「1試合に6本打って成功するのが6本中1本とか、3本中0本になるかもしれないですけどすごく気持ち良くシュートを打てています。そのシュートがちゃんと入り出せば、どこにでも勝てるんじゃないかなと思います」。アドバンテージとなるフィジカルの強さを持ち、これまで以上にオフェンスの積極性が増した原は、王者奪還を狙う千葉Jで今後も重宝されることは間違いない。

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