渡邊雄太

最終クォーターの16-5のランを牽引

ネッツがホームにグリズリーズを迎えた一戦。出場停止処分が明けたカイリー・アービングの復帰戦として注目が集まった試合で、渡邊雄太がチームを勝利に導く大活躍を見せた。

前半は違いを生み出すことができず、チームも57-62とビハインドを背負ったが、ネッツは第3クォーターに反撃を開始した。渡邊はロイス・オニールのアシストからイージーレイアップを決めて初得点を記録すると、ラストポゼッションではケビン・デュラントのスティールを確認した瞬間に走り出し、速攻を決めて96-93とリードを拡大した。

そして、最終クォーター、渡邊が異次元の活躍を見せる。ベン・シモンズのキックアウトから迷いなく3ポイントシュートを放ち、これを成功させると、さらにコーナースリーも決めてグリズリーズにタイムアウトを取らせた。止まらない渡邊はドライブからミドルシュートに持ち込むも、ゴール下に走り込んだアービングへ瞬時にパスに切り替え、イージーシュートをお膳立てした。

トランジションから再びコーナースリーを沈めると、続くポゼッションでもケビン・デュラントのパスアウトから3ポイントシュートを成功させる。完全にオフェンスの中心として試合を支配した渡邊は、3ポイントシュートを狙おうとしたことでグリズリーズのディフェンスを2人引きつけ、オフボールムーブだけでケビン・デュラントのノーマークのゴール下を演出した。

こうして渡邊が4本連続で3ポイントシュートを成功させたネッツは、最終クォーター開始から約5分間で16-5と一気に走り、グリズリーズの心を折り、最終スコア127-115で勝利した。

渡邊は25分のプレータイムで6本中4本の3ポイントシュート成功を含む16得点3リバウンド3アシストを記録。最終クォーター残り5分半にお役御免となった際には、ホームのファンからスタンディングオベーションを浴びた。