ジョン・パトリックHC「前半に攻守でエネルギーを出して勝つことができた」
11月20日、千葉ジェッツと広島ドラゴンフライズの第2戦が行われた。チームのリーディングスコアラーであるヴィック・ローをコンディション不良で欠いた千葉Jだったが、前半から攻守ともに強度の高いプレーを披露し、91-77で東西首位対決を1勝1敗とした。
試合序盤、ジョン・ムーニーがインサイドから連続得点すると、原修太が持ち味のフィジカルを生かしたドライブからバスケット・カウントで続き好スタートを切る。オフェンスに連動するようにディフェンスでも、ギャビン・エドワーズのブロックショットや原のテイクチャージなど、オフェンスの勢いをディフェンスにも繋げ、強固な守備を展開。このクォーターだけで13得点を記録したムーニーの3連続得点を含む10-0のランもあり、26-9と大量リードを奪って第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入っても千葉Jの勢いは止まらない。先発に復帰した富樫勇樹が相手のスイッチで外国籍選手とのミスマッチになったのを見ると、スピードに乗ったドライブからプルアップジャンパーを決めて点差を広げていく。広島はシューターの辻直人にボールを集めようとするが、原の素早いキャッチアップ、サイドラインに追い込む強度の高いディフェンスを受けターンオーバーを喫し、そのままクリストファー・スミスの豪快なダンクを食らってしまう。その後も攻守ともに安定したプレーを見せた千葉Jは、スミスがラストポゼッションで3ポイントシュートを沈め、29点の大量リードを奪い、前半で勝負を決めた。
試合後、敗れた広島のカイル・ミリングヘッドコーチは、「今日のゲーム展開は予想できていましたが、攻守のフィジカルで上回れてしまい最初の15分間で自信を持ってプレーされてしまいました」と前半の大量失点を悔いた。
リベンジを果たした千葉Jの指揮官ジョン・パトリックは、今日の勝利を次のように振り返った。「前半に攻守でエネルギーを出して勝つことができました。練習でも強調したことですが、オフェンスは速い流れとスペースを意識してプレーして、ディフェンスはプレッシャーをかけることができていたと思います」