カワイ・レナード

レジー・ジャクソン「僕らは彼に最大限の信頼を寄せている」

膝前十字靭帯断裂からの復帰には約1年を擁する。だが実際には、本来の身体能力を取り戻してパフォーマンスを発揮するには、さらに1年が必要と言われている。カワイ・レナードは自分がその過程にあることを理解し、焦りは禁物だと自分に言い聞かせている。

ケガをしたのは2021年6月14日、一昨シーズンのプレーオフ。昨シーズンを全休し、今シーズンは開幕直後の2試合でプレーしただけで、その後はリハビリに戻っていた。

そのカワイが11月17日のピストンズ戦で13試合ぶりに出場し、25分のプレーで6得点5リバウンド4アシストを記録。スタッツは平凡なものとなったが、彼がコートに立った間の得失点差はプラス26と、96-91での勝利に貢献した。

これはフィールドゴール8本中2本成功とシュートタッチが良くなかった一方で、ディフェンスのスペシャリストとしてのカワイの能力が発揮された結果と言えるし、エースがコートに立つことでクリッパーズ全体が活気付いたとも言える。

レジー・ジャクソンは「彼に自分がカワイだということを思い出してもらうだけでいいと考えていたよ。彼は特別な選手なんだ。結果がどうあれ僕らは彼に最大限の信頼を寄せている。シュートを決めたかどうかは関係ない。彼がこの地位にいるのは、ちゃんと理由があるんだから」

最初の得点はベースラインからのフェイダウェイ・ジャンプシュート。久々の試合で動きにぎこちなさはあったが、このシュートは彼が今もNBAのトッププレーヤーであることを十分に印象付けるものだった。

カワイは試合後にこう語っている。「これは長い旅なんだ。1年じゃ治らない。2年かかるものなんだ。僕はそれを理解し、このままプロセスを進めていくよ」

「でも、今日は素晴らしい気分だ。サイドラインにいるのではなく、コートに立ってチームメートとコミュニケーションを取りながらプレーできたんだからね。ここに戻って来られてうれしいよ」