3試合連続でプレータイムなしなど最近はローテーションから外れる

ウォリアーズの指揮官スティーブ・カーは、ジェームズ・ワイズマンをチーム傘下のGリーグ、サンタクルーズに派遣することを明らかにした。2020年のドラフト全体2位指名で加入したワイズマンは、昨シーズンの故障による全休から復活を果たし、ここまで10試合に出場し、平均プレータイム13.8分で7.3得点、4.0リバウンドを記録。この数字を見た限りだと今回のGリーグ行きは不可解にも思えるが、特にディフェンス面で不安定なプレーが目立っていた。そのため132-95と圧勝した現地14日のスパーズ戦こそ9分の出場だったが、その前まで3試合連続で出場機会なしに終わっていた。

カーは、今回のGリーグ行きについて短期的なものではないと明かす。「ワイズマンは明日からサンタクルーズに行く予定だ。彼は一定の期間を過ごし、良い練習を重ねGリーグで何試合か出場することになる。これは1試合プレーしてすぐに戻るものではない。10日間の時間を与えて、チームへ復帰するみたいな感じにしたい」

シーズン開幕前は、チームに新たな活力を与える若手ビッグマンとして注目されていたワイズマンだが、ここまでその期待に応えることはできていない。カーは、今の彼に必要なことを次のように語る。「このリーグではいろいろなことが起こることを知っている。彼はいずれローテーションに戻るための方法を見つけるだろう。ただ、今の彼にとっては、試合で多くの時間をプレーし、たくさん練習することがベストだ」

また、指揮官は「誰にとってもラインナップから外れるのは辛いことだ」とワイズマンの心中を察するが、1年でアーリーエントリーした大学時代はわずか3試合出場に終わるなど実戦経験が不足している彼にとって今回の措置は必要な過程である。そして、Gリーグ行きを通告されることで、ワイズマンはやる気をなくすような人物でないと信頼している。

「これも彼の旅路の一部だし、みんなそれぞれ違う道を歩んでいる。彼はNBAに入る前、ほとんど試合でプレーしていなくて大きなケガも負った。私がジェームズのことを好きなのは、彼が素晴らしい人柄かつ練習熱心でチームのことを思っているからだ」

Gリーグで実力を磨いて復帰した時、ワイズマンがポテンシャルを開花させチームの戦力になれるのか。期待の若手ビッグマンの捲土重来を楽しみにしたい。