2試合とも攻守に大暴れで、チームの本大会出場に貢献する
ワールドカップ2023予選は全6つのWindowのうち、今回で5つが終了。ヨーロッパでは今年のユーロバスケット王者のスペインやフランス、イタリア、ギリシャ、スロベニア、リトアニア、ドイツ、ラトビアなどが来年の本大会出場を決めている。
NBA選手がシーズン中のため参加できない中、Window5で最もスポットライトを浴びたのは来年のNBAドラフトで全体1位指名が確実視され、今回がフル代表デビュー戦となったフランス代表のビクター・ウェンバニャマだ。リトアニア戦では20得点9リバウンド、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦では3ポイントシュートを6本中3本成功させ19得点4リバウンド2ブロック2スティールと見事な活躍でチームの連勝に大きく寄与している。
ウェンバニャマは、代表活動を楽しむことができたと次のように語っている。「バスケットボールの枠を超えて素晴らしい仲間だった。夢で見ていたよりも良いものだった。僕たちはスタートから激しくプレーすることができた」
大方の予想通り来年のドラフト指名を受けると、ウェンバニャマにとって来夏はサマーリーグでプレーしたり、所属チームでNBAデビューに向けて多くの時間を過ごすべき大切な準備期間となる。その点について本人も十分に理解しているが、一方で同じく夏に開催されるワールドカップ本大会への出場に意欲を見せている。「NBAは全く違う新しい世界。でも、僕はワールドカップ2023に出場したい」
ウェンバニャマのような傑出した存在となれば、彼のNBAデビューは大金が動く一大ビジネスであり、本人の希望が叶うのかは不透明だ。ただ、一ファンとしては彼が本大会でルディ・ゴベア、さらにフランス国籍を取得したジョエル・エンビードと共演する姿を是非とも見てみたい。そして願わくはその舞台が沖縄であることを期待せずにはいられない。