ダリアス・ガーランド

「ベンチに行くまで、自分が50得点もマークしていたとは知らなかった」

現地11月13日、キャバリアーズはティンバーウルブズと対戦した。この日は先発のドノバン・ミッチェル(右足首の捻挫)とジャレット・アレン(右足首の痛み)が欠場したこともあり、第1クォーターで20-40と出遅れた。その後もなかなか点差を詰めることができず、最大24点のビハインドを背負ったキャブズだが、この試合でキャリアハイの51得点を叩き出したダリアス・ガーランドが最終クォーターで爆発した。

84-104で迎えた最終クォーター、ガーランドはスイッチで生まれたスピードのミスマッチをついて3ポイントシュートやドライブからのフローターなどで次々と得点し、第4クォーターだけで27得点を記録。ガーランドを中心に怒涛の追い上げを見せたキャブズは、残り1分を切ってディフェンスリバウンドからガーランドがプッシュしてフローターを決めれば、続くポゼッションでは緩急つけたドリブルでディフェンスを振り切り3ポイントシュートを沈め、残り32秒でついに2点差(122-124)まで追い詰めた。しかし、その後、ウルブズにフリースローを決められ、あと一歩届かず124-129で敗れた。

ホームでの大逆転勝利とはならなかったが、ガーランドはこの試合で3ポイントシュート15本中10本成功を含む51得点と6アシストを記録。この約1時間後に59得点を挙げたセブンティシクサーズのジョエル・エンビードに記録を更新されたが、一時はNBAで今シーズン初の50得点超えをマークした選手となった。

ガーランドは昨シーズンに記録したキャリアハイ(41得点)を大きく上回ったが、「ベンチに行くまで、自分が50得点もマークしていたとは知らなかった」と明かした。「誰もそのことを教えてくれなかったし、僕も試合に勝つこと以外は何も考えていなかった。ただ、それがこのチームの良いところだよ。このチームは誰も個人の数字を気にしていない。みんなチームのためにプレーしているんだ」

14得点5リバウンド4アシストを記録したベテランのケビン・ラブも「信じられないようなパフォーマンスだったし、僕たちは彼にはもっと多くのものを期待しているよ」とガーランドを称えた。「本当に素晴らしいパフォーマンスだった。彼は自分の仕事を全うして仲間を引き連れて、最後には僕たちにチャンスを与えてくれた。それがすべてさ」

キャブズは開幕2戦目から8連勝をマークしつつも、現在はこれで4連敗と苦境が続いている。それでも、ミッチェルやアレンが欠場した試合で昨シーズンに飛躍したガーランドがチームを牽引するなど、ポジティブな要素は多い。次戦のバックス戦では良いパフォーマンスを発揮するとともに、勝利をつかみきることができるか注目だ。