八村塁

八村はタッチに苦戦し、ワースト2となる3得点に留まる

ウィザーズがホームにグリズリーズを迎えた一戦。ウィザーズはブラッドリー・ビール、グリズリーズはジャ・モラントにデズモンド・ベインと、ともにスコアラーを欠く中での対戦となったが、あと1本でフランチャイズ記録に並ぶ19本の3ポイントシュートを高確率(47.5%)で沈めたウィザーズが102-92で勝利し、連勝を4に伸ばした。

試合の結果とは裏腹にこの試合の八村塁は終始シュートタッチに苦しんだ。第1クォーター中盤にコートに送り出された八村はトランジションからパスを呼び込みゴール下でシュートを狙うも、ブランドン・クラークとジェイク・ラレイビア2人のシュートコンテストに阻まれてしまう。ショットクロックが残り5秒の場面でボールを回ってきた際には、トップから1on1を仕掛けるもドライブの先にクリスタプス・ポルジンギスがポジションを取っていたため、プルアップに切り替えたがリングに弾かれた。スクリーンからダイブしゴール下でパスを受けた場面では、3人に囲まれてあわやターンオーバーを喫しかけるなど、特に序盤はスペーシングが良くなくタフショットが目立った。

その後、再びショットクロックがわずかな場面でプルアップを放ち、味方のキックアウトから3ポイントシュートを放ったがいずれも成功できず、第1クォーターに放った4本すべてのシュートが外れて、前半は無得点に終わった。

それでも、第3クォーターの中盤に再びコートに立った八村は、ボールプッシュからフィニッシュまで持ち込むなど積極性を失わない。そして残り1分、ウィル・バートンからのキックアウトを受け、右45度から3ポイントシュートを沈めてようやく初得点を記録した。

ここ数試合の八村はクロージングラインナップを務めるなど終盤もコートに立ち続けたが、この試合では最終クォーターに出番がなく、そのままタイムアップを迎えた。4試合連続で20分以上のプレータイムを獲得し2桁得点を挙げていた八村だったが、この試合では15分のプレータイムでフィールドゴール7本中1本成功の3得点2リバウンド1アシストと不完全燃焼の結果に終わった。

ウィザーズはポルジンギスが10本中6本の3ポイントシュート成功を含むゲームハイの25得点を挙げ、アブディヤがキャリアハイ(タイ)の21得点を記録。互いに連続得点を挙げるランの応酬となったが、グリズリーズのフィールドゴール成功率を39.6%、得点を90点台に抑えたディフェンスの勝利となった。