第3クォーターには、チームの反撃に勢いをもたらしたバスケット・カウントにも成功

現地11月6日、ウィザーズはアウェーでグリズリーズと対戦。最大23点のビハインドから最終クォーターに一時逆転する驚異のカムバックを見せたが、最後までジャ・モラントのドライブを止めることができず、97-103で敗れた。

デニ・アブディヤの連続得点で9-0のランに成功したウィザーズだったが、第1クォーターに8得点を奪われたモラントを中心とした反撃に遭い、1ポゼッション差まで追いつかれてしまう。残り5分から出場した八村塁は、最初のドライビングアタックこそブロックショットに遭ったが、得意のミドルジャンパーと角度のないところでステップバックからのシュートを沈めた。

八村の得点で息を吹き返したウィザーズは25-24とリードして第1クォーターを終えたが、その後は攻守ともに上回られ、グリズリーズのペースに。ゲームハイの26得点を記録したデズモンド・ベインを中心に高確率でシュートを決められ、リズムが悪い中で打つシュートはことごとくリングに弾かれた。八村もベインにバスケット・カウントを与えてしまうなど流れを変えられず、18-33のビッグクォーターを許した。

後半のウィザーズは、モラントを中心としたオフェンスを止めることができず、19点差となった残り6分22秒に八村を再びコートへ送り出す。その後のオフェンスで、ボールを受けた八村がこの日最初の3ポイントシュートを沈めて点差を縮める。クォーター終盤には飛び込みリバウンドでボールを奪い、そこからバスケット・カウントに成功。このプレーで調子を上げた八村は、続けてコーナーからジャンプシュートを沈めて13点目を記録し、最大23点差だったクォーター序盤から一時3点差まで迫る原動力となった。

7点ビハインドで最終クォーターを迎えたウィザーズは、ダニエル・ギャフォードを筆頭に得点を重ね、残り8分3秒に逆転となるバスケット・カウントに成功する。しかしその直後に、モラントの素早いドライブからのレイアップを止めることができず再逆転を許してしまう。そして、このクォーターで放った9本すべての3ポイントシュートが決まらず、あと一歩を埋めることができずに惜敗した。

八村は22分のプレータイムで、チームで2番目となる15得点を記録した。第3クォーターには4本すべてのフィールドゴールを成功させて9得点を挙げるなど、18-0のランを牽引した。それでも、得点が伸び悩んだ終盤に出番は回ってこなかった。